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LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー (2006)

JOE STRUMMER: THE FUTURE IS UNWRITTEN

監督
ジュリアン・テンプル
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3.61 / 評価:57件

解説

伝説のパンク・バンド、クラッシュのフロントマンとして知られ、2002年に亡くなったジョー・ストラマーの生涯をたどるドキュメンタリー。外交官の家庭に生まれ寄宿学校に通った少年時代や、デビュー曲「白い暴動」の未発表デモなど貴重な映像を交え、波乱万丈の人生を描き出す。監督は、彼と親交の深かった『GLASTONBURY グラストンベリー』のジュリアン・テンプル。妻や友人、元バンド・メンバーのほか、U2のボノ、ジョニー・デップら豪華な顔ぶれが、彼への思いを語る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1952年、外交官の家庭に生まれたジョン・メラーことジョー・ストラマーは、寄宿学校で少年時代を過ごす。その後美術学校に通い初め、そのころバンドを結成。ロンドンでアパートの不法占拠を経験し、そして1976年、ザ・クラッシュに参加。パンクの代表曲を次々に生み出し、世界中の音楽ファンを虜(とりこ)にした彼らは不動の地位を築くが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Joe Dilworth
(C)Joe Dilworth

「LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー」パンクはロンドンなくしては存在しなかったことを改めて思い起させる

 そもそもジュリアン・テンプルという監督は、自分が本当に惚れぬいたものしか撮れない男だ。「MTV監督」というレッテルが災いし、正統的な評価がいまだになされていない感があるが、近年の充実した作品を観るかぎり、自己の感情にいたって正直なクリエイターなのは確か。

 その格好の証明となるのが「グレート・ロックンロール・スウィンドル」(79)、そして20年後の「NO FUTURE」(00)だろう。セックス・ピストルズと行動と創造を共にした者だからこそ捉ええたパンク・ムーブメントの虚と実。そこで軋んでいた時代の痛みは、もうひとりのカリスマ、ストラマーの道程を描く本作でより顕著なものとなる。外交官の子息であるという逆の劣等感から社会意識・芸術意識が生まれたこと、“スクワッティング(区画整理されたアパートを不法占拠する)”なる反体制運動下でのバンド活動が「ザ・クラッシュ」に発展したこと……など、パンクはやはりロンドンという街なくして存在しなかったことを改めて思い起させるだろう。

 ジョニー・デップ、スティーブ・ブシェーミ、スコセッシら映画人の言葉も音楽関係者に劣らず的確で含蓄深いが、そんな有名無名ごたまぜの証言者たちはストラマーの愛したキャンプファイアの元に集い、暖かな灯影の中で和やかに語りあう。次第に拡がっていく焚火の輪こそが最終的にストラマーの目指した世界であるのをはっきり示して、テンプル監督、なかなか洒落た趣向である。(ミルクマン斉藤)

映画.com(外部リンク)

2007年9月7日 更新

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