僕の彼女はどこ?

HAS ANYBODY SEEN MY GAL?

89
僕の彼女はどこ?
4.0

/ 6

50%
33%
0%
0%
17%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)


  • 柚子

    4.0

    お金とは

    身寄りのない大富豪の老人が、自分の死後、かつて愛した女性の子孫に財産贈与しようとするが、周りから、どんな人物か確かめてから、遺言書を書いた方が良いと勧められ、正体を隠し、貧しき老人として、その家に下宿し、店の店員として働きながら、見守る 老人には、ささやかだった10万ドルを、匿名で送ったことから、事態は一転… お金とは縁なく暮らしてきたから、急に小ガネ持ちになり、成金趣味に成り下がったあげく、お金に翻弄され、結局は・・・ この老人が、偏屈でありながら、とにかくユーモアがあり、良い人で、影ながら、そこの家の人びとを上手にサポートし、おおらかな愛で見守る姿が、微笑ましい 合間合間に入る歌が、ミュージカルチックで楽しいし、若き日のロック・ハドソンの初々しさ チョイ役のジェームス・ディーンなど、見所いっぱい

  • ********

    5.0

    お金持ちの苦い認識

    1952年。ダグラス・サーク監督。大富豪の老人が遺産の譲り先として考えたのは若き日に振られた女性。すでに亡くなっている女性のかわりに、その娘夫婦の家に身分を隠して下宿して下調べをすることになるが、、、という話。死んだ後までお金の行き先を気にする男の話でもあり、突然お金が舞い込んで変わっていく貧しい一家の話でもあります。翻弄される一家に対して始終陽気なお金持ちの老人。金で他人を狂わす道楽のようにもみえますが、そればかりではありません。 なぜなら、この老人が結局は自分を消すからです。ラストでお金が人を狂わすことを知った男は、一家を貧しいけれど幸福な家庭に戻して遺産を譲らないことを決めます。しかしそれは同時に、自身のノスタルジー(恋人への思い)を否定することなのです。「私はやはり彼女(の家族)には関われないのだ」。人生の最後に美化された過去を消すってなかなかできません。コミカルな音楽とダンスが楽しい映画ですが、かなり苦い認識に貫かれているのです。 「物語」の必然として、金持ちの男と貧しい恋人の板ばさみになっている一家の長女の姿は若き日の老人の境遇と同じだし(反復)、「説話」の必然として、老人とペアになっているのがその妹の少女だったりします(老人と適齢期の女性は×)。流れてくる音楽に人々が逆らえずに口ずさんだり踊ったりするのは映画的な「横滑り」の必然といえるかもしれません。

1 ページ/1 ページ中