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僕の彼女はどこ? (1952)

HAS ANYBODY SEEN MY GAL?

監督
ダグラス・サーク
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4.00 / 評価:6件

お金持ちの苦い認識

  • 文字読み さん
  • 2009年6月4日 23時47分
  • 閲覧数 552
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

1952年。ダグラス・サーク監督。大富豪の老人が遺産の譲り先として考えたのは若き日に振られた女性。すでに亡くなっている女性のかわりに、その娘夫婦の家に身分を隠して下宿して下調べをすることになるが、、、という話。死んだ後までお金の行き先を気にする男の話でもあり、突然お金が舞い込んで変わっていく貧しい一家の話でもあります。翻弄される一家に対して始終陽気なお金持ちの老人。金で他人を狂わす道楽のようにもみえますが、そればかりではありません。

なぜなら、この老人が結局は自分を消すからです。ラストでお金が人を狂わすことを知った男は、一家を貧しいけれど幸福な家庭に戻して遺産を譲らないことを決めます。しかしそれは同時に、自身のノスタルジー(恋人への思い)を否定することなのです。「私はやはり彼女(の家族)には関われないのだ」。人生の最後に美化された過去を消すってなかなかできません。コミカルな音楽とダンスが楽しい映画ですが、かなり苦い認識に貫かれているのです。

「物語」の必然として、金持ちの男と貧しい恋人の板ばさみになっている一家の長女の姿は若き日の老人の境遇と同じだし(反復)、「説話」の必然として、老人とペアになっているのがその妹の少女だったりします(老人と適齢期の女性は×)。流れてくる音楽に人々が逆らえずに口ずさんだり踊ったりするのは映画的な「横滑り」の必然といえるかもしれません。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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