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ベオウルフ/呪われし勇者 (2007)

BEOWULF

監督
ロバート・ゼメキス
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2.70 / 評価:745件

解説

イギリス文学の「指輪物語」にも影響を与えたという歴史上最古の英雄叙事詩を、『ポーラー・エクスプレス』のロバート・ゼメキスが映画化。伝説的な英雄たちの時代を舞台に、最高の戦士ベオウルフの壮絶な戦いが展開する。主人公ベオウルフを演じるのは『ディパーテッド』のレイ・ウィンストン。ベオウルフの敵グレンデルの母親をアンジェリーナ・ジョリーが演じるほか、アンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコヴィッチらベテラン勢が脇を固める。ゼメキス監督ならではの壮大でファンタスティックな作品世界が堪能できる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

伝説的な英雄たちの時代。気高き最高の戦士べオウルフ(レイ・ウィンストン)は、町を襲う忌まわしき“悪魔”、グレンデル(クリスピン・グローバー)を撃退。そのため、冷酷で魅惑的なグレンデルの母親(アンジェリーナ・ジョリー)の怒りを買い、壮絶な戦いを繰り広げることになる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc., Shangri-La Entertainment LLC and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc., Shangri-La Entertainment LLC and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

「ベオウルフ/呪われし勇者」ゼメキスが仕掛ける「最古」と「最先端」の出会い

 「指輪物語」のトールキンが愛した英語最古の叙事詩「ベオウルフ」を、「ポーラー・エクスプレス」の最新技術で映像化する――この「最古」と「最先端」の出会いが今回のゼメキスの目論見。そのうえで彼が抱いた野望は、俳優たちのパフォーマンスキャプチャー・データを実物に近い形で用いての「現実に酷似しながら決定的に現実ではない世界」の創造だと思われる。

 現時点ではこの手法は進化の途上だ。が、有名俳優にそっくりなのに同じではない登場人物達を目にするときの奇妙な非現実感は、効果的使用法の可能性を感じさせる。ジェームズ・キャメロン監督が撮影中の「アバター」もパフォーマンス・キャプチャー技術を使うが、登場人物がアバターだという設定の世界では、この感覚が効果的に使われるのではないだろうか。

 また、この手法は人間と非人間の間の存在を表現する際にも効果を発揮する。俳優の演技を身体の形状の変化にまで及ぼせるのだ。長い尾の動きで増幅されるアンジェリーナ・ジョリーの妖艶さ。怪物グレンデルは「ウィラード」などの異端キャラ役を好み、自ら幻想小説も書く奇人クリスピン・グローバーが歓喜して演じ、彼の個性と演技を「形」にした異形の存在を創り出した。この方向にもこの技法の進化の可能性があるだろう。

 これらの映像表現の持つさまざまな可能性が、見る者に興奮を与えてくれる。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2007年11月22日 更新

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