ヴィクティム

THE VICTIM/MUK LAU HUNG GWONG

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ヴィクティム
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

不気味100.0%

  • xi_********

    3.0

    彷徨うリンゴ・ラム

    誘拐拉致事件の被害者(ラウ・チンワン)が、巷間、「幽霊ホテル」と呼ばれる建物で保護された。警察(レオン・カーフェイ)は事情聴取を進めるが、保護された被害者は、事件前とは別人の様になっており・・・と言うところから、物語は始まる。 映画の導入部には正直驚いた。リンゴ・ラムのサスペンス調、ホラー調の演出なんて記憶にない。今までにない演出を試みていると言うことは、「フル・コンタクト」の撮影現場でユンファと衝突したのを契機に「香港ノワール」と言う住み慣れた家を出払った彼が、本作撮影時点でも落ち着く先を求めて彷徨っていたと言うことなんだろう。最も、本作から数年後、何本かの映画を撮って長期の無期限休養に入った彼は07年に一時的な現場復帰こそあったものの、未だに本格的に活動を再開しようとはせず半引退状態にある。 閑話休題。 本作はそれなりに楽しめる映画だ。 その面白さは、サスペンス映画なのか、ホラー映画なのか、観ているこちら(観客)にも分からないまま物語が進行していくところにある。この事件の裏には霊的な存在が関係しているかの様な雰囲気を醸し出す演出がなされる一方で、保護された被害者は「サラ金の返済期限」をはっきり認識している様子が描かれたりもして、観客には、この男が完全に狂っているわけでもないと言うことが徐々に判る仕組みが施されている。 リンゴ・ラムは、サスペンスとホラーの、そのどちらのエッセンスも内包したまま、緊張の糸を切ることもなく物語を終盤まで導いていく。正直、映画中盤過ぎくらいまで、この映画にのめり込んでいた。別に、声を大にして「面白い!!」等と言う類の映画ではないが、演出も役者陣の演技も十分に物語に没入出来る水準にあった。 こうなると映画に鮮やかな幕切れを期待したくなるのは観客として当然なのだが・・・まあ、最終的には肩透かしを食った感も否めない。これは演出の責任なのか、脚本の責任なのか。多分、両方だろう。個人的には最終的にはサスペンス調で押し切るべきだったと思う。と言うか、終わってみればホラー調の演出は要らなかった様にも思う。昔のリンゴ・ラムならそうしていたはずだ。何よりも人間ドラマを重視する人だった彼が、こんな中途半端なこけおどし演出を良しとするとは思いたくない。 まだ本作を未見の方に誤解ない様に言うと、別に肩透かしを食って消化不良で終わるわけではない。終幕はきちんと描いているのだが・・・まあ、あまり言うとネタバレになるので言わないが、このエンディングは微妙。そう、とにかく微妙としか言い様がない。 結局、冒頭でリンゴ・ラムに似つかわしくない雰囲気を感じたのは間違いではなったのだ。彼は、迷わずにドラマを描くべきなんだろう。それは別に香港ノワールでなくてもいいのだが、何にせよ「心の機微」を描いてこそリンゴ・ラムと言う監督の持ち味は発揮される。そんな「彼らしい映画」をもう一度観られる日が来るのか。肝心要の彼が長い休眠に入ってしまっている今、私には待つことしか出来ない。 サスペンス映画とホラー映画をミックスしたかの様な本作は、リンゴ・ラムの新境地開拓とはいかなかったが、流石に「腐っても鯛」と言うか、それなりの映画に仕上げてきている。「それ以上」のものはないが、「それ以下」と言うわけでもない。 言いたくはないが、結局は凡庸に終わった。 リンゴ・ラムの復活を待っている。

  • oji********

    2.0

    ネタバレおっしいな

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ヴィクティム

原題
THE VICTIM/MUK LAU HUNG GWONG

上映時間
-

製作国
香港

製作年度

公開日
-