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牝犬 (1931)

LA CHIENNE/THE BITCH

監督
ジャン・ルノワール
  • みたいムービー 4
  • みたログ 5

4.50 / 評価:4件

人間の「核」

  • 文字読み さん
  • 2008年12月24日 20時12分
  • 閲覧数 598
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

1931年。ジャン・ルノワール監督。これが本当に70年以上前の映画かと眼を疑う素晴らしい映画でした。妻もいるさえない中年男がめぐりあった美しい女性。のめり込んでいく男と、それを利用とする悪い男。美人局(つつもたせ)的展開の果てに、殺人事件が起きる。。。

男の唯一の趣味の絵画を自分たちのものとして売り込もうとする悪い男たちは、架空の画家をねつ造して大当たり。そんなことさえ知らない男は、妻と別れるうまい口実をみつける。しかし、いざ、妻の元を離れて女の家にいくと、そこには本性を現した女がいて、、、自分の絵も、画家という身分も、妻の家も、恋も、すべてを失う男。自由を求めて自由になりすぎてしまった男の悲劇ですよ。残ったものは、浮浪者となった男だけ。すべてを失った、人間の「核」としての浮浪者。

内と外を明確に意識した撮影(殺害現場も窓の外から撮影される)や、遠いところまで見通すパン・フォーカス(手前から奥の女の裏切り現場まで一目で)、ダンスの揺れるカメラ(ウォン・カーウァイ監督作品のクリストファー・ドイルも真っ青)など、さまざまな撮影手法も満載。本気で楽しい作品でした。

詳細評価

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