2007年12月15日公開

ジャーマン+雨

712007年12月15日公開
ジャーマン+雨
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

植木職人見習いのよし子(野嵜好美)は学校にも行かず、ボロ家に住み、周囲からは「ゴリラーマン」とののしられる天涯孤独な16歳。おまけに不細工でわがまま、他人からみれば不幸そのものだが、彼女は決してうつむかない。歌手を目指し、たて笛でオリジナル曲を作るよし子は、近所の子どもたちを相手にたて笛教室を始める。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(33件)

笑える18.7%不気味9.3%切ない9.3%楽しい8.0%泣ける6.7%

  • pom********

    4.0

    偉大なる生命力

    いっそ清々しいのだ。このヨシ子の生命力。はっきり言ってヨシ子は不幸だ。才能にも容姿にも恵まれず憂歌団に憧れ歌手と母親になることを夢見て生きてる。ヨシ子は子供たちの自由の導き手であり、自分の世界に君臨する強烈な主である。トラウマなんて鼻クソに等しい。自分が不幸だと思うならいっそヨシ子になればいい。誉められるとヨシ子は不器用に笑う。彼女はけっしてひねくれてはいない。ただ生きているのだ。周囲は彼女に母親を求める。ヨシ子の生まれたての生命力と世界は緊張した均衡を築き、不安定な繊細さに満ちる。やがて世界の中でヨシ子は色を見出し形なきものたちから賛歌の祝福を受け、嘆きの物語はスパイラルしながら終わってゆく。それでも彼女は求める。傲慢に快活に、生きることを。嘆いているのは世界の方なのだ。

  • ********

    4.0

    家族に囚われて

    2006年。横浜聡子監督。母親は死んで父親は入院、唯一の肉親の祖母が死んだ16歳の女の子は高校にも行かず、なんとなく歌手を目指している、という話。金もない、友だちもいない、歌手を目指すが才能もなく、美人でもなく、周りからは「ゴリラーマン」とバカにされ、小学生を集めて遊ぶ、一言でいえばどうしようもない人を演じているのは山下敦弘監督「道」で怪演していた野嵜好美さん。二つを見れば、彼女がいわゆる「天然」なのではなく、「天然」を演じている類稀な女優さんであることがよくわかります。それがいいことならば。 他人のトラウマを聞いて曲をつくるという変わったことをしている主人公ですが、途中から作れなくなっていくストーリー展開には、ただの不思議ちゃんではなく、自分が抱えるトラウマを抑圧しているのだ、というドラマが表現されています。小学生が読んでいる言葉の法則と例外(「あいうえお」を延ばす時は「ちーさい」ではなく「ちいさい」と書く、みたいな。)を聞いているうちにわけがわからなくなってトラウマを告白していく姿も抑圧を自覚していく過程として描かれているらしい。それがいいことならば。 しかしどうも「天然」を意識的に演じることといい、「トラウマ」を意識的に曲にすることといい、主人公の意識が前景化しすぎていて、袋小路な感じ。しかもその意識の対象が父親や一族に限定されている。歌手になりたいと思っているらしいが、意識的に努力するわけではないし、幼なじみの女子高生が出てきているけど、社会的な意味ではまったく意識してない(ライバルとか友情とか嫉妬とかがない)。 生きていることは端に死なないことと等しい、という恐るべき人生観が描かれているのですから、家族に囚われた意識ではなく、もっと大きなものに囚われて悩みもがく姿を描いてほしいものでした。

  • xhq********

    3.0

    制作費50万円のメッセージ

    ネタばれはしません。 レンタルビデオ屋で女性の顔のアップのパッケージが目を引き 何となく借りたこの作品。 制作費50万円でこのメッセージを伝えようと いい意味で必死にもがいています。 偏見、お金、中絶、性的な暴力、いじめ、親からの暴力、 犯罪歴、そして…ひとりぼっち。 人には言いたくないトラウマをこの映画は、 うまく子供や楽器を使って、 ケラケラ笑い飛ばしてしまいます。 だからメッセージとして気づけたのかもしれません。 どんな悩みを抱えても人は生きられる。

  • syu********

    5.0

    おもしろかった!

    始めは、自主制作っぽい出だしでしで、70分耐えられるか心配だった。 しかし、タイトルバックが斬新で格好良かったのと、あまりにもヨシコというキャラクターが強烈だったので、そんなチマチマしたことはすぐに忘れた。 粗っぽいところもあったけど、最高におもしろい映画らいし映画だった。 本作、最初は映画館で観て、今回、DVDを借りてごろごろしながら家で観た。 2回目の方がおもしろかったかも。 1回目は、映画の構成を把握するのに結構いっぱいいっぱいだったからかな(変わった話だから)。 それから、家でだらだらとリラックスしてみた方が、この映画の世界観に入りやすいかもしれない。 本作で、私は一気に横浜監督のファンにさせられた。 今、横浜監督の最新作「ウルトラミラクルラブストーリー」が公開されている。 こちらは、「むちゃくちゃだ」とか「すばらしい」とか、極端に賛否両論分かれた映画だけど、「ジャーマン」よりはよっぽど洗練されてるし、抑えた作りだなあと言う印象。 「ジャーマン」と「ウルミラ」両方観ると監督の成長していく様が分かるかも。

  • aru********

    3.0

    これは個性?

    祖母の遺した古い家に住み、高校には行かず植木職人の見習いをしているよし子。 ゴリラ顔で、わがまま放題。 不幸な境遇をものともせず、突き進み・・ ブスという設定のよし子はかわいくはないものの、取り立ててブスではないと思います。 芸能界ではそうかもしれませんが、普通のカッコをさせて町中にいたら普通の子です。 作品中のよし子のブスさで言えば、性格面でかなりきてます。 あまりの身勝手ぶりに引いてしまいました。 友人一人と小学生三人(よし子の開いているたて笛教室の生徒)はよく彼女との関係を続けるなーと思います。 そんな暴走も、中盤からの切なさと痛さが織り交ぜられる感じに、腹が立つ以外の不思議な感覚が芽生えました。 良く分からない不思議な後味です。 よし子の身勝手な言動は彼女がひどい境遇の中で生きてきた手段ではあったわけですが、あれは個性でしょうか? 最近は個性を大事にしよう、みたいな考え方が広がってきているように思いますが、社会生活に支障をきたしそうなあれも大事にするべきなのかな? 個性って何だろう? とそんな自分でも訳の分からないことを思いました。 とりとめのないレビューですみません。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ジャーマン+雨

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日