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眠り姫
2007年11月17日公開

眠り姫

802007年11月17日公開

yos********

4.0

惰眠を貪る者、安眠を得られぬ者

『トニー滝谷』を観たときと同じ感覚、本作でも。この手法ってあり? 『トニー滝谷』でも声だけ出演だった西島秀俊が、本作にも出演(今回はナレーションじゃなく、芝居してますけど。)。偶然でしょうか。 オープニングの夜明けの映像。長い!とにかく長い。こちらのコンディションが最悪だったことも手伝い、上瞼が重くなってきて、こっちの方が「眠り王子」、もとい「眠り親父」になってしまいそうだ。失敗したか? で、本題に入っていくのですが、人物は終始一貫映らない。映っても遠目のアングルなので、映り込んだだけといった感じ。が、その映像に音声が被ることで、そこに人物が見える。否、間違いなく居ない。居ないのだが、居るような錯覚に陥るのだ。不思議な感覚。多分、この感じ=空気感を味わう作品なんだろう。結構、この感じ好きです ハッキリ言ってセリフの内容とか、劇中の人間関係はサッパリ分からんかった。分かったのは惰眠を貪る青地(つぐみ)と眠れぬ日々を過ごす野口(西島秀俊)が何かしらの共通項を見いだしていくこと。って、それも定かでなかったりして(苦笑)。 原作(内田百聞の『山高帽子』も含め)を読むと、また違ってくるのでしょう。 このレビュー、否、私のに限らず、他の方のも含めたこの作品のレビューを読んで、興味を持った「物好き」(リスペクトしての言葉ですが・・・)の方は、その時点で気に入る可能性は高いです。レイトショーのみなので、秋の夜長に不思議な感覚を味わってみてはいかがでしょう。 また、パンフによれば、監督がこの作品を作るうえで参考にした作品として、侯孝賢監督の『珈琲時光』をあげてました。なるほど!何となく分かる。『珈琲時光』がお好きな方には、オススメ度高です。。

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