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全然大丈夫 (2007)

監督
藤田容介
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3.73 / 評価:242件

解説

30歳を目前に人生に行き詰まった幼なじみ2人が1人の女性に恋をする人間ドラマ。癖のある登場人物たちの風変わりな日常をさらりと描く。劇団“大人計画”でお馴染みの個性派俳優荒川良々がついに映画初主演を果たし、とぼけた主人公を好演。その友人役に岡田義徳、彼らがあこがれるヒロイン役に木村佳乃と豪華なメンバーが顔をそろえる。等身大の登場人物たちの成長ぶりも心地良く、楽しそうなエンドロールについ顔がほころんでしまう。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

29歳の植木職人照男(荒川良々)の趣味は、人を脅かして楽しむこと。だが幼なじみでサラリーマンの久信(岡田義徳)に、いい年をして悪趣味だと非難されケンカになる。そんな折、久信は仕事の面接であかり(木村佳乃)という女性を採用するが、あまりの不器用さですぐに首にし、続いて照男の実家の古本屋に紹介する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2007「全然大丈夫」製作委員会
(C)2007「全然大丈夫」製作委員会

「全然大丈夫」なんだか笑えて、清々しい気分になる青春ラブコメ

 植木職人見習い照男と清掃会社勤務の久信は幼馴染み。中学生のころからあまり変化のない生活を送ってきたと思われる下町の青年2人が対人恐怖症気味のあかりに恋をした!?

 まず、キャラクター設定がユニークだ。主人公(一応)の照男は、「世界一怖いお化け屋敷作り」が夢で友人とともにホラー映画を自主製作中。他人にダメ出しするが、実は自分が一番のダメダメ君。久信は超がつくお人良しで、「NO」が言えない自分のふがいなさにも気づいている。美女あかりはチクワと雨音を熱愛し、なぜかホームレス老女の絵を描き続けている不思議ちゃん。彼らを人生再発見の旅に出る古本屋の主や微妙に意地悪なOL、仏像修復師が取り巻く。このクセの強いキャラの微妙な心模様を役者陣が各々の個性を出しながら、等身大の人間として演じた点も素晴しい。思いを伝えられないもどかしさや軽い嫉妬、困惑といったキャラの心情に共感を覚えもするはず。荒川良々&岡田義徳は初共演だが、絶妙のコンビネーションを披露している。

 また、藤田監督の巧みな演出も見逃せない。奇天烈キャラを抜け感のあるユーモアで動かし、絵空事ではなく、リアルな青春ラブコメに仕立てている。笑いのツボは人それぞれだが、監督のそれはアメリカン・ジョークにも通じるので、日本のお笑いに慣れた目には新鮮なはず。ゆる~いギャグのような展開をモラトリアム青年の成長に帰結させた手腕とビジョンに清々しい気分にさせられた。(山縣みどり)

映画.com(外部リンク)

2008年1月31日 更新

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