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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)
2008年3月15日公開

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)

1902008年3月15日公開

とみいじょん

3.0

はっ? 何なんだ?と思う映画

だけれども、そこに価値があるように思う。 古くは桜田門外の変・2.26事件、最近(?)の日本ではオーム真理教、イスラム国に走る人々に象徴される青年の暴走。そして、この事件。  なんで?どうして? 最初の、安保に反対するところまでは理解できるけれど… 1970年代に大学に行けるのに、自分をプロレタリアートに規定すること自体がすでに矛盾…。 ”山”に入ってからの森と永田の行動は、自分の権力に固執する姿にしか見えなかったな。 何をどう正当化しようと、結局は自分の欲望に振り回され、暴力が幅を利かせていく…パワハラの過程にも似て、興味深かった。 「本当の勇気」っていう言葉が出るけれど、その後の行動をみると、その言葉すら、観念化していて、頭で考えているだけなのね、とがっかりする。  今の言葉でいうと「意識高い系」で実態は空っぽ。インスタ映えに酔っているのと同じ。 でも、現代に、日常に生きる私たちとして、「本当の勇気」って何なのかを考える一つのきっかけにはなると思う。 <余談>  学生運動を懐かしがっている人たちって、熱中して取り組めた自分やその”お祭り”的な雰囲気を愛おしんでいるだけ?自分のことしか見えていない?  その後、その世代の人たちがバブルを謳歌したことを思えば、猶更、学生運動って何だったんだろう。  土地ころがし等他人を食い物にし、他人を押しのけての饗宴。  未来の子どもたちへの”国債”という借金。  格差・下流とかの言葉。  これら今の現状と学生運動って、どうつながっているのか?  学生運動の理念は理念。社会の中での自分の地位を確保するための競争は競争なんだろうか?  他の方のレビューにもあるように、他の人へのおもいやりを示せない革命なんて、結局、自己中人間の自己満。  そうやって、自分たちは好き放題やって、若者の将来の芽をつぶして、若者批判って、この映画に登場した面々と何が違うのだろう? もし、現代的な革命があるとしたら、今の子ども・若者に何を遺せるかを考えることから始まるんだろうと、この映画を見ながら思った。

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