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ペルセポリス
2007年12月22日公開

ペルセポリス

PERSEPOLIS

952007年12月22日公開

bla********

5.0

久しぶりに満足した映画

イランの激動の70年代後半から90年代を淡々と描いている。というより主人公マルジャンの生きた時代がそうであったために、自然と描かれているといった方が良いのかもしれない。革命や戦争といったことにもいかにもな民族の愛国的な誇張など特に感じられず、ただただそこには現実がある。そういった激動の時代の中でただ普通に生きているマルジャンの様に、作品全体を通してよりリアルな印象を覚える。事実とはえてしてそういったものだろう。 ただ多少の知識があった方がよりこの映画の理解は深くなる。例えばマルクス主義の理解とは言わないまでも、コミュニスト、プロレタリアートぐらいの言葉の意味ぐらいは知っていないと登場人物の一人アヌーシュおじさんのことだけでさえ本質的には理解できないだろう。 しかしそういったことを知らなくとも、客観的且つ相対的に物事を見る目を持っているなら誰でも素敵な映画として見れると思います。 他のレビューで、バカな親とわがままなお嬢さん、あるいは自分勝手なお嬢さんの映画などといって批判しているものを見かけますが本質を理解しておらずあさはかとしか思えない、そういう人は単純明快なハリウッド超大作でも見て笑っていればいい。 見るべき人が見ればまちがいなく名画であると思う。

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