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ハサミを持って突っ走る

ハサミを持って突っ走る

RUNNING WITH SCISSORS

122

myo********

3.0

「変な人」の基準はどこにあるのだろう?

キャストがとても豪華(G.パルトローとJ.ファインズの『恋に落ちたシェイクスピア』のペアが出ていたし)なので、内容は、ほとんど考えずに借りてしまいました。 当然、実話に基づいているなどとも露知らず、最後まで見てから、驚かされました。 「サラ、いつわりの祈り」(あらゆる児童虐待のサンプルのような映画)も実話と聞いて衝撃でしたが、こちらの映画も同様でした。 登場人物がどの人も「オカシイ」とか「変だよ」と思える人ばかり。 見ているうちに、自分の中の「オカシイ」とか「変」という基準がわからなくなってきました。 (我が家もDR.フィンチ宅に近いものがあるし) オーガステンをDRの養子にする時に、ディアドラは、抑圧からやっと解放されたことを話します。(ここから、さらにオカシクなっていくように見えたけど) 抑圧から解放されすぎたオーガステンは、規則や境界線を望み、「人生はサプライズの連続だ」と呟きます。 10代半ばの少年には、ヘビーな人生だったことでしょう。 子どもは親を選べない。与えられた環境の中で生きていかなければなりません。 オーガステン少年は、この環境で、よく心が耐えられたと思います。 アネット・ベニングの演技は凄いです。 その時のディアドラの心の状態までも、何も話さなくても、一目で映像からわかります。 だんだん壊れていく様子が、リアルでした。 ジョセフ・クロス君が13歳には見えなかったので、可哀想感が少し薄れてしまったようで、ちょっと残念でした。 ゲイの雰囲気はそこはかとなく出ていて、それっぽかったですけど。 演じた役者さん皆さん、役作りが難しかっただろうなぁと思える作品でした。

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