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ダージリン急行
2008年3月8日公開

ダージリン急行

THE DARJEELING LIMITED

912008年3月8日公開

shoko

3.0

ウェズ・アンダーソンの世界を味わう

以前に見ようとして、あまりのつまらなさに途中脱落した作品。 でも「グランド・ブダペスト・ホテル」と「犬ヶ島」でウェズ・アンダーソンの世界にすっかり魅了されたので、再チャレンジすることにしました。 やっぱりダラダラ〜ぐだぐだ〜なつくりだな、と思いました。 だいたいオーウェン・ウィルソンもエイドリアン・ブロディもジェイソン・シュワルツマンもそんなに好きじゃない。 でもウェズファンになった今となってはそう簡単に脱落しませんよ。 インド人の男の子にある出来事がおこってから、流れがかわってきました。 3人の心の動きや変化が伝わってきます。 そして最後には、あら、これなんかいいじゃない、という気持ちに。 監督のインタビューなどみてみましたが、ウェズ監督って自分の世界をもっていて、そのオタクっぽさのある自分好みのこだわりの世界を、とてもパーソナルな物語として表現するアーティストなんだと思いました。 少年がそのまま大人になって、自分の夢をかなえているような。 苦手だったオーウェン・ウィルソンもジェイソン・シュワルツマンも彼の友達だから、彼の世界を表現するのにぴったりなんですね。 この映画が劇場上映された時、そのプロローグのような形で上映された「ホテル・シュヴァリエ」という13分の短編があるというので、さがしてみてみたら、これがジェイソン・シュワルツマンと元カノ役のナタリー・ポートマンと一夜を過ごすという物語で、なかなか良い! 短髪のナタリーは思い切った全裸シーンがあるけれど、ボーイッシュな体型でぜんぜんいやらしくないし。 もしかしたら本編より良いかもと思うけど、これをみてこそジェイソンの役どころも理解できるというか、三人兄弟のうちで、ウェズ監督が自分を投影しているのは、ジェイソンなんだなぁと思いました。 ウェズ監督らしい色使いや小物へのこだわり、美術、左右対称性は健在で、二度見すると余裕をもって彼の世界を楽しむことができます。 それから最初のビル・マーレイのカメオ的使い方には驚き。 まぁ自分の映画だからどんなことをしてもいいわけなんですけどね。 ファンになってしまえばすべてが楽しいウェズ・ワールドです。 評価はとてもとても人を選ぶので、三つ星半。 最近の作品をみてファンになってから鑑賞することをおすすめします。

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