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サウスランド・テイルズ

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5.0

ネタバレ「二者択一の話かいな?」

そうかいな。なぜ二択になるか分かるか? 「分かるのか?」 俺のオリジナルの見解だが、我ながらけっこう説得力があると自負。 「言ってみろ、ヒマだから聞いてやる」 宇宙の全てのものは、円を描いている、太陽系や銀河系がそうだな 「真円じゃない、だからふたつの焦点ができて、双子星・・・双子恒星ができる」 太陽と木星か。ま、モデルとして円を描くと考えてくれ。円の外側と内側では回転速度が違うな 「そうか」 すると、そこに速度差が生まれ、摩擦力が生まれ、磁力が生まれる 「そうなのか、ほんとか? いい加減なこと言うなよ」 すると、地球のようにN極とS極ができる。二者択一は人間が自然に二択を前提としているように思っているが、自然ではなくて必然であり、その根底には、脳のニューロンにも、このNとSの二つの極が存在してるんだ 「上なるものは下なるものに相同じか、でもお前のオリジナルはかなりいい加減だ」 したがって、万物は双極を形成している。戦争と平和、善と悪、生と死、男と女、指向性と逆行性、拡張する宇宙と縮小する宇宙・・・ 「かなりいい加減」 映画の中に、ロバート・フロストの詩が引用されていたろ? 「森の中で道が二つに分かれていた。残念だが両方の道を進むわけにはいかない。 「一人で旅する私は、長い間そこにたたずみ、一方の道の先を見透かそうとした。 「その先は折れ、草むらの中に消えている。 「それから、もう一方の道を歩み始めた。 「一見同じようだがこちらの方がよさそうだ。 「なぜならこちらは草ぼうぼうで、誰かが通るのを待っていたから。 「本当は二つとも同じようなものだったけれど、あの朝、二つの道は同じように見えた。 「枯葉の上には足跡一つ見えなかった。あっちの道はまたの機会にしよう! 「でも、道が先へ先へとつながることを知る私は、再び同じ道に戻ってくることはないだろうと思っていた。 「いま深いためいきとともに私はこれを告げる。 「ずっとずっと昔、森の中で道が二つに分かれていた。そして私は・・・ 「そして私は人があまり通っていない道を選んだ。そのためにどんなに大きな違いができたことか」

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