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3.0点
この映画でベルンハルト作戦というものを初めて知った。「贋札による英国経済の混乱」とはナチスも凄いことを考えたものだ。それを作ったユダヤ人技師の物語という、その素材の面白さだけでそれなりの作品になるであろうことは保証されたようなもの。 ただ、あまりに演出が平坦で、史実の表面をなぞっただけというか、ドラマとしての厚みに欠ける印象だ。本作の主役はソロヴィッチのように描かれるが、もともとはブルガーの実録小説をベースにした話であり、映画のストーリーも前半はソロヴィッチ、後半がブルガー中心に描かれるようになり、どうも焦点がぼやけている気がする。娯楽性もあまりないし、盛り上がるところもない。出来として悪い内容ではないが、アカデミー賞を獲るほどのものか?というのが正直な感想。アカデミー賞受賞作は自分にとってそういう作品がけっこう多いのだが・・・ というわけで、残念ながら自分には合わなかった。★3つが精一杯。
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