あらすじ・解説
“マイケル・ジャクソン”としてしか生きられない男“マイケル”(ディエゴ・ルナ)。ある日、老人ホームでパフォーマンスをすることになった彼は、会場で“マリリン・モンロー”(サマンサ・モートン)に遭遇。“マリリン”は意気投合した“マイケル”をものまねアーティストたちが集うスコットランドのコミューンへと誘う。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(83件)
- 一人旅
5.0点
ハーモニー・コリン監督作。 弱冠19歳の時に脚本を書いた『KIDS/キッズ』(95)で注目され、『ガンモ』(97)で長編デビューを飾った鬼才:ハーモニー・コリン監督による風変りな人間ドラマで、有名人になりきって生きる人々の関わりを独特のタッチ&映像で映し出しています。 マイケル・ジャクソンの物まねをしている主人公の青年(ディエゴ・ルナ)が、マリリン・モンローになりきって生きているヒロイン(サマンサ・モートン)に誘われて、スコットランドの古城で他の物まね芸人達と一緒に共同生活を始める―という一風変わった群像ドラマで、マイケル・ジャクソンとマリリン・モンロー以外に、チャップリン、リンカーン、ジェームズ・ディーン、マドンナ、ローマ法王、エリザベス女王…と活躍した分野も時代も多種多様な世界の有名人達になりきって生きる個性豊かな人々が登場します。 自然に囲まれた古城とその周辺に舞台を限定して、他人の真似をして生きている人々が織りなす哀歓の日常を淡々と描きながら、彼らの目標である「地上最大のショー」を成功させるべく一丸となって奮闘する様子を映し出しています。 そして、他人の真似をするという“気楽&無思考”な生き方に埋没していた青年が、人妻であるヒロインとの許されない恋や他の物まね仲間達との関わり合いを通じて、本当の自分を模索する道を選び取っていくまでの過程を見つめた“自分発見ストーリー”となっていて、彼ら物まね芸人達は、何かしらの殻を被って生きている私たち観客自身を投影した存在なのであります。 貧困の村に物資を投下する活動をしている神父役はヴェルナー・ヘルツォーク監督。主人公のマネージャー役はレオス・カラックス監督で、同監督によるアレックス三部作(『ボーイ・ミーツ・ガール』(83)、『汚れた血』(86)、『ポンヌフの恋人』(91))で主人公アレックスを演じたドニ・ラヴァンが本作ではヒロインの夫を演じています。
- mov
2.0点
いろんなネガ感情が増幅されていった。こう言うの見てわかったような気になるのも嫌。嫌い。スコットランドに向かうマイケルが出て行く部屋に家具にありがとうって言うシーンだけは好き。
- しおかわまき
4.0点
ただただ悪夢。ちゃんとした人生を選べずに、引き返すことも叶わず。ジッと終わりの日を待つだけの人々。 誰の人生にも訪れる、絶対的孤独の瞬間を永遠に閉じ込めた世界。 「ガンモ」も大好きな作品なんですが、純粋ゆえの残忍さ、無邪気なグロテスクが溢れている作品です。 恋…というよりは余り物どうしくっ付いただけなのに、二人の間に少しだけ流れる映画の主人公になったかのようなドラマチックな時間。 いやー美しいですね。人生って、どうしようもなくつまらなくても、空想の中では素敵なヒーロー、ヒロインを演じる事ができます。 2人のロマンチックなシーンさえ、肌の汚さや脂肪の醜さをわざとむき出しにして、あくまでもこれが「現実」であることを突き付けてきます。目を背けたくなりますよ…だって自分自身が正にこれなんだって思い知らされますから。 ラストの海とシスターは、どんなホラーより戦慄しましたよ。 そうだよね、人間ってあっけない肉塊なんだよね。 でも美しい。限りなく美しい映像です。
- sat********
1.0点
なんの知識もなくTVでやってたから見たが、何もこれと言って面白いことも起こらないまま、マイケルとマリリンのモノマネ芸人と、意味不明のシスター達が交差しながら、ものすごーくスロー、かつ淡々と意味不明の時間が過ぎていく。 そのうち面白くなるかも?と我慢し続けるが、一向に変わりのないまま、何が言いたいのかわからない、盛り上がりゼロの平坦な話がダラダラと続いていくだけ。 誰がこんな映画に星2以上つけているのか? 恐らく「成城石井で買い物する私大好き!人より上!!」って言う、軽薄で勘違いしてる自称意識高い系の勘違い女だけだだろ?実際ブログ他コメントしてるの女ばっかりだし。 囲碁か盆栽番組でも見る方が、遥かに面白い。 一体誰が何のためにこんな映画を作り、かつ誰が面白いと言っているのか謎しかない。
- fud********
3.0点
もっとハートフルなものを想像してたのでだいぶ違った 芸術映画にしてもあんまり好きな雰囲気ではなかったです
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