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プライスレス 素敵な恋の見つけ方
2008年3月8日公開

プライスレス 素敵な恋の見つけ方

HORS DE PRIX/PRICELESS

1052008年3月8日公開

玉こんにゃく

2.0

お金で買えない価値は…どこにもない。

オドレイ・トトゥといえば,「アメリ」。 彼女の代表作であり,日本でオドレイの名前を有名にした出世作。 私もこの作品が大好きだけど,あまりにアメリのイメージが強すぎて,オドレイが未だにアメリから抜け出せていないのも事実なのではと… 本作「プライスレス~」でオドレイはイレーヌという,金持ち以外とは付き合いませんけど,何か問題でも?と言わんばかりのふてぶてしい女を演じています。 富豪の婚約者に浮気がばれて捨てられ,ジャン(ガッド・エルマレ)を頼るが,実はジャンは金持ちでもなんでもない(むしろ貧乏…)ホテルのウエイターだった事を知るやいなや,躊躇いもなくジャンの元を去り,昔知り合った金持ち達に電話しまくる…という分かり易すぎて,なんかもう逆に憎めない女。 と言うより,彼女はいろんな事が上手じゃない。 「相手を虜にするテクニック」ってのも結局ひとつだけだし, 一度浮気して夢の玉の輿が寸前でおじゃんになってしまったのに,ぜんぜん懲りないし…なんか全てが中途半端。 小悪魔気取るなら,もっとしっかりやらんかい!と心の中で何度叫んだ事か… イレーヌの役どころとしては「お金持ちとしか寝ません」と言いたいのかもしれませんが,なんだか「お金持ちなら誰とでも寝ちゃいます」に聞こえる。 意味は同じかもしれないけど,感じ方はぜんぜん違うよね。 それに… お金が一番だったイレーヌがジャンと出会い,「大切なのはお金じゃない」と気付く…その出会い,プライスレス☆ …自分で書いてて寒くなってきた(笑) どっかのCMを彷彿させるこのタイトル,安っぽすぎやしませんか? 映画の中にはゴージャスなホテルや料理,男,ファッションがたくさん登場するのに,タイトルばかりかストーリー全体までもが安っぽくさえ感じた… ラブコメだからなんて,なめてもらっちゃ困ります。 いつでも心に残るラブコメには「愛」があった。 どんな軌跡であっても,どんな形であっても,「愛」と呼べるものがあった。 だけど本作の2人から感じ取れるものは,薄っぺらでクエスチョンマーク付きの「愛」みたいな物体だけ。 唯一心に残ったのは,キュートなオドレイの姿だけでした。

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