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烏 カラス

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3.0

あくまでも正攻法で

 ある日突然カラスが人間を襲いだすといった話。ヒッチコックから始まったアニマルパニックのよくある、というか、鳥そのまま。そこに「鳥」主人公の一人だったロッド・テイラーが出てるのである!!!びっくり。何十年ぶりだろうか、  話の筋はほんとにオーソドックスで下手な捻りなぞ微塵も効かせてない。潔いくらいの1本調子。そこがまた、安心してみていられる。  そこまで気持ちの悪い映像もあまり無く、むしろ、カメラワークとか音楽で正攻法に恐怖感をあおってくる。怖いというより、なんだかうれしいほどに懐かしい香りのする演出。  カラスが共謀になったわけはちゃんと理由がつけてあって、そこがなんだかスケールダウンを感じさせるものとなっている。理由が分からないほうが深く感じられるものと、理由付けされると軽くなってくるものと、そのバランスってのが監督のストーリーの設計度であり、腕前なんだと感じました。やっぱりこの手の映画は理由が分からないほうが、終末論的な怖さが増し、ちょっとした文明批判なんかにもなって面白いと思います。  何でいまさらこんな映画をこんなに丁寧に作ってんだろうと思わせられた私にとってはそんな一本でした。  

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