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はじらい
2007年12月22日公開

はじらい

LES ANGES EXTERMINATEURS

R18+1002007年12月22日公開

ごぉ

3.0

セックスには演出が必要である。

ポルノではなく、映画で、官能を表現しようとした監督の苦悩。 性行為に“慣れている”ポルノ女優を起用するのではなく、映画女優で“真の官能”を追究したい。 製作された映画「ひめごと」(2002)には、そんなジャン=クロード・ブリソー監督の思惑があった。 「ひめごと」の撮影中に経験した女優達との“関係”(これは性的関係のことではない)。 うずまく嫉妬や抑えられない欲情。 夫婦関係に生じたひずみ。 真正面から性を扱おうとしたがゆえに、上手くいかなかった関係性の数々。 まともな心理状態で、性を扱うこと自体が間違っていたのかもしれない。 その論拠を、この映画「はじらい」(2003)で示してご覧にいれましょう。 自分(監督)が性を扱って、性を表現するのならば、 自分だけが冷静ではダメなんですね。 でも、女優とともに興奮したが上で、性を構築したら、映画ではなく、ポルノになる。 そういった危険性と、常に戦っていたのでしょうね。 自分が“興奮を演じられたら”いいのでしょうが、興奮をリアルに演じれば、それは本物の興奮と区別がつかなくなってしまう。 ポルノと映画の差別化を図った作品、とみてもいいでしょう。 映画中でフランソワ監督は、警察に捕まるわ、ボコられるわ・・・大変な目に遭いましたが、実際のブリソー監督も性的虐待で有罪判決ですもんね。 ブリソー監督自身の体験をそのまんま映画化したと思われても仕方ないですし、観客もそれを承知で監督の“思い”と重ね合わせるのでしょう。 映画が大真面目なのが、ちょっと癪に障ります。 「実際はフランスのエロ親父なんだよ!」ってあっけらかんとした方が、まだ好印象なのですが。 エロ親父じゃなかったら、こういう映画は作れませんってば。 お下品な自らの人間性を、もうちょっと出しても良かったのでは? rakuten VIDEO

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