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スーパーバッド 童貞ウォーズ

tat********

5.0

ネタバレ警官コンビは主人公二人の一つの未来

バカでメチャクチャな警官のコンビは主人公二人の一つの未来なのではないかと思う。だけど、最後にセスとエバンはそうならないことを選びそれぞれ別の道を歩み始める。この映画はただのバカ映画ではない。「お酒を手に入れる」という行動を通して自分の置かれている状況を受け入れ進むべき方向を見つける。誰しもが訪れる大人への成長のとき。その瞬間を捉えたこのラストはあまりにも素晴らしい。泣いた。 もちろん、ただのバカ映画としても物凄く優れている。何と言っても「マクラビン」ことフォーゲル君。何だよその名前。何だよその顔。彼の一挙手一投足全てが面白かった。このマクラビンと警官コンビが繰り広げるメチャクチャなドライブは観た人の記憶に大きく刻まれたことでしょう。 そしてこの映画のもう一つの素晴らしさは、その「大人への成長」みたいなテーマをそれらしく感動的に描くのではなく、あくまでもバカ映画として描いているところにあると思う。彼らが巻き込まれるハチャメチャな騒動に観客も巻き込むことによって、上から目線で偉そうに言うよりもずっと心に響く。二つの魅力をしっかりと一つにまとめている。 一見するとただ下らないだけの映画に見えかねないが、丁寧にテーマを描ききりしっかりと中身のある映画に仕上げている。日本の映画とアメリカの映画の大きな差は、例えばCGを大量に使ったような大作映画よりも、こういったコメディ映画にあるのではないかと思う。ちゃんと笑えてちゃんと中身のある映画、しかも興行的にも大ヒット。こんな感じの日本映画って最近あったっけ? 笑えて泣けて、青春コメディ映画の傑作と言ってもいいんじゃないだろうか。思いもよらずに大好きな抱きしめたい映画になってしまった。たぶんちょこちょこまた見返しちゃうだろうなぁ。 tatsuya

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