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ガール・スパークス (2007)

監督
石井裕也
  • みたいムービー 8
  • みたログ 34

4.00 / 評価:15件

怒りムスメVS変わりオヤジ

  • masponsan さん
  • 2007年11月23日 16時20分
  • 閲覧数 498
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

 情報がほとんど載ってないので、あらすじから。

 空を見上げると、静かな空に、時折意味不明のロケットが飛び交う不穏な世界。そんな空の下にある田舎町の物語。
 高校三年生の配島冴子(井川あゆこ)は、常に漠然とした何かにムカついていて、自分の周りで起こる色々なことが気に入らない。どこにもぶつけようのない怒りを抱え、イライラの毎日をおくっている彼女は、感情のおもむくままに突っ走り、叫ぶ「世界、ちょーむかつく!」。
 そんな、冴子の周りには、ネジ工場を経営しながら、娘を育ててきた、娘に甘く、娘を想うあまりに、夜は母親になると言い出す父(猪股俊明)やネジ工場で働く汗臭くて汚い訳有りの男達や彼女を好きなのに近づけなくて空回りする同級生(中村無何有)等々、皆どこかおかしな人間達ばかり。
 気持を押さえきれなくなった冴子は、ついに田舎を飛び出し、ロケットの謎を探るべく東京へと旅立つ・・・

 この映画は、漠然とした怒りに頭がスパークしている女子高生 冴子と、寂しさからおかしな行動をとるダメダメな父親のギクシャクした関係を描きつつ、冴子と彼女をとりまく人間達が迷走し、暴走するさまを描いた作品です。

 第29回2007PFFグランプリ受賞の石井裕也監督が50万円の助成金で制作した映画であり、同監督作品の劇場公開いっぱつ目(監督作品としては3ぱつ目)で、第3回シネアスト・オーガニゼーション大阪エキシビション「Panasonic技術賞」・「DoCoMo女優賞」受賞作品。

 世の中のいろんなこと何もかもが気に入らない、漠然としたものへの反発、苛々した心を抑えられず、ワガママで青臭く反骨的な冴子の感情が爆発し、溢れ、ほとばしり、若さ故に感情のおもむくままに突っ走り、迷走しながらも、仕事に目覚め、家族の絆を確認し、大人の女性へと成長していく様子を 井川あゆこ(丸顔の上野樹里といった感じ、表情の出し方が上野樹里と似ています。それから時々杉田かおるっぽい表情をする事があります)がキレの好い演技(たまに台詞をカミますが)で見せてくれます。

 お父さんの気持、大好きな娘とうまくつきあえない、侘びしくて寂しい、ということは伝わってきます。不器用だからあんな変なことをして娘の気を引こうとするんだろうなぁ。

 結構、面白いのだけれど、なにかリアリティを感じないので今ひとつ釈然としない所があります。
 学生が若くなかったり(結構年齢いってます)、学校の先生がそれらしくなかったり(授業風景が変)、結構下品な笑いをとろうとしたり(悪趣味)、場面や感情の変化が突然(起伏が激しい人ばかり)でつながりがなくて冴子やお父さんが急に怒りだしたりする、そのくせ、無駄に長すぎるシーンがあり(例えば東京へ出ようとしているのを止めようとするシーン)、感性だけで撮られていて、細かいところへの気配りがまだまだなされていないというところがリアリティを感じさせてくれない原因だと思います。若い監督さんだから仕方ないかなぁ。

 まあいろんな事があったけれど、最終的にそれなりにうまくまとまって(?)なぁんとな~く、好い感じ終わります。そして、エンディングにかかるjinaの『あわゆめ』という曲とともに爽やかというかホッとする余韻が残ります。

詳細評価

物語
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