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たみおのしあわせ (2007)

監督
岩松了
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  • みたログ 1,318

2.81 / 評価:338件

解説

何事も成り行きまかせの息子と、子離れができずにいる父親が、周囲の人々に翻弄(ほんろう)されながら結婚に向けて奮闘する姿を描いた結婚狂想曲。監督・脚本は、劇作家、演出家として絶大な支持を集め、俳優としても活躍する岩松了。幸せになりたいカップルを、人気ドラマ「時効警察」の名コンビ、オダギリジョーと麻生久美子が演じる。主人公の父親にベテラン原田芳雄がふんするほか、小林薫、大竹しのぶなど日本映画界きっての実力派が脇を固める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

父と暮らす民男(オダギリジョー)は、女性との付き合いが得意ではない青年。そんな彼が父・伸男(原田芳雄)の上司の紹介で見合いをし、見合い相手の瞳(麻生久美子)と結婚を前提にした交際を始める。優柔不断で何事も成り行きまかせの民男は無事に挙式の日を迎えるが、彼は本当の幸せを結婚に見いだすことができるのか……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007「たみおのしあわせ」フィルムパートナーズ
(C) 2007「たみおのしあわせ」フィルムパートナーズ

「たみおのしあわせ」カルトムービーの要素を持った、今年最大の問題作

 オダギリジョー×麻生久美子。「時効警察」ファンは、この顔合わせ&タイトルに決して惑わされてはいけない! 確かに、2人のほのぼのしたデートシーンには小ネタが飛び出し、ライブハウスのオーナー役では三木聡自身も顔を出す。だが、本作の監督は“熊本課長”こと岩松了。作・演出家としての彼は、観客を笑わそうとする以前に多くを語らない。つまり、各シーンの意図を観客に委ねており、そこに笑いが付随する仕掛けだ。そのため、登場人物全員が謎を抱えている(ようにみえる)。小林薫扮する屋根裏に住む男は新聞の三面記事に登場しそうだ(と思ったら、実際にいた!)し、唯一のフツウキャラにみえた麻生演じる婚約者すら、次第に不気味にみえてくる。それだけに、三木作品以上に、覚悟が必要な、観る人を選ぶ作品といえよう。

 しかも、それだけではモノ足りなかったか、監督は一概に名作映画のパロディとはいえない、とんでもラストを用意(正直、試写室のイスからズリ落ちそうになった)。かといって、これを完全な失敗作と断言できないのも、本作のスゴさ。ここまで自我を通した監督には、ただならぬ潔さを感じるし、「時効」チームを始め、撮影現場の和やかな雰囲気が伝わってくる。とにかく、作り手の愛情に満ち溢れているのだ。次々に繰り出される、“なぜ、なに?の嵐”は次第にボディブローのように効き始め、結局また観てしまう……。これぞ、カルトムービーの要素を持った、今年最大の問題作だろう。(くれい響)

映画.com(外部リンク)

2008年7月10日 更新

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