イントゥ・ザ・ワイルド
mam********
4.0点
映画としてだけみれば旅の先々の人々の暮らしからアラスカの大自然まで、アメリカの様々な様相を美しいカメラワークで多彩な角度から切り取った極めて上質な作品だ。 一方、内容は、資産家の息子が家出して色々な出会いを繰り返し、最後は自然の中、サバイバルに敗れる、それだけといえばそれだけ。でもなぜこの物語はベストセラーとなり映画化されるまで世界中の人々を惹きつけたのか。 ただの甘い若者かもしれないし、凄い哲学者かもしれない。自分もこの青年に興味を持って映画を観たことは間違いなく、観終わったあとも彼を嫌いになることは無かった。けれども彼への正しい評価がどうなのかは今でもわかっていない。 もし、この答えを教えてくれる人がいるとすれば、それはきっと人生の達人なのかもしれないと思う。
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