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イントゥ・ザ・ワイルド
2008年9月6日公開

イントゥ・ザ・ワイルド

INTO THE WILD

1482008年9月6日公開

red********

5.0

鬼気迫るものがありました。

「大自然の中、たった1人で暮らしてみたら・・・」という、誰もが一度は想像するであろうことを実際にやった若者の話。 ところどころ、あれ?ドキュメンタリーだったっけ?と思いました。 途中途中で「第◯章」と入るので、本を読んでいるかの様な感じがあり、かと思うと密着ドキュメントをみているかの様な感覚があり、でも「映画」も感じさせる、不思議作品。 演技を感じさせないどころか、本人だっけ?と思ってしまうほど自然体のエミール・ハーシュが素晴らしかった。 正直、最後の表情は本気で怖かったです。 いい大人ですが、思わず背筋がこわばったほど。 それほどのエネルギーがあり、あらすじを知りながら観てもなお、迫ってくるものがありました。 さらに、よく考えると意外だったことは、主人公は決して社会に馴染めない人間ではないこと。 口数は多くなくどちらかといえば物静かな人物として描かれていますが、むしろ人から好かれるタイプだし、社交性もあり、エネルギーもある。 全てを捨てて自然の中でたった一人生活することを夢みる人は多いと思うのですが、私の場合はもっとネガティブな理由だったので、そんな風に好かれる人物がなぜ社会を捨てて荒野に行こうと思ったのか・・・もちろんこの映画ではちゃんと理由が語られているし、もっともなことなのですが、感覚としては最後まで腑に落ちませんでした。 もっと彼の傾倒していたものを知らないと、真には分からない映画なのかもしれません。 ※彼が読んでいる本は名著と呼ばれるものなのでしょうが、恥ずかしながら私は1つも知りませんでした。 その辺りを知るためにも、久しぶりに、原作まで読んでみたいと感じた映画でした。

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