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イントゥ・ザ・ワイルド
2008年9月6日公開

イントゥ・ザ・ワイルド

INTO THE WILD

1482008年9月6日公開

ris********

3.0

ただ、だだ、痛々しい

私はこの映画が大好きです。大学生のモラトリアムのなかで悩み続けた日々、この映画を見てわたしも旅に出ました。 旅をするなかで出会う人との触れ合い、大自然の美しさ、生を実感する瞬間、孤独感、社会に対する苛立ち。これらがとてもよく描かれています。頭でっかちだった20歳の私は強く共感を覚えました。 しかし、この評価は社会で生活するなかで変わっていきます。 世の中の貧困、差別、争い、これらの不条理に悩む必要もなく、それにより旅に出る行為は自己満足以外のなにものでもありません。クリストファー・マッカンドレスは自己陶酔する若者なのです。能力を有し、経済的にも恵まれた未来がある人間なのだから、社会に生きて、その能力を活用するべきでした。だからこそ、この映画はひたすらに痛々しい。 現実社会で、現実としっかり向き合いながら生きている人にはまったくオススメしない映画です。 だが、私が星5つをつけるのは、私がいまだに成熟しきれない夢を追うおじさんだからです。若い日のように手放しに感動できないが、痛々しさを感じつつも、端々に共感できる要素が多分に残っています。幸せは、人に幸せな時間を与えた先にきっとあるのかなと思わせてくれる、若者に是非見てほしい映画です。

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