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ミネハハ 秘密の森の少女たち

ミネハハ 秘密の森の少女たち

L' EDUCAZIONE FISICA DELLE FANCIULLE/THE FINE ART OF LOVE: MINE HA-HA

102

kit********

3.0

ネタバレこの学年は問題児が多かった(校長談)

正直言って興味本位で見たが、思ったよりマジメな映画だったw 当時(19世紀末?)を再現する美術や衣装、人の立ち振る舞いなどなかなか本格的で、意欲のほどがうかがえる。それでもエログロ要素が全くないわけではないのは、根底に告発調があるからだろう。権力又は財力を頂点とした不健全な性の有り様を描いているのだ。 同時期に同じ原作で「エコール」という対照的な内容の映画があって何かと比較されているようだが、本作はあまりにも描写が直接的なため、分が悪いとみえる。 生徒が幼女といえる年齢で描かれるのは最初のほうだけで、大半は17歳くらいに育った少女たちの日常描写に費やされる。映画は「事件」が起こったりして「秘密」が暴かれることを予感させるが、サスペンスフルというほどでもなく、抑えた演出で、単調でもある。 ジャクリーン・ビセットが男優のような貫禄で「鬼」だけではない校長役を演じている。生徒たちも最初のほうこそ誰が誰やらわからなかったが、「発表会」に向けてドラマが絡み合ってくると、主要登場人物が際立ってくる。生徒同士、また教師も加わっての愛憎模様はなかなか見ごたえがある。主役のコ(ヒダラ)はあまり魅力的に見えず(小さい頃はかわいい)、脇を固めるイレーネ、ヴェラ、メルジーニらに注目してしまう。ヴェラの少年じみた男気には泣けた。教師役の個性的な二人も印象的。 数々の犠牲を経て迎えた晴れの舞台はしかし怪しげな雰囲気が漂う。……ここで一気に破滅的なクライマックスを迎えるのだが、運びがバタバタしてちょっと雑に感じた。また、ヒダラが公爵邸に運ばれてからもいかにも描写不足で、ラストも尻切れトンボ感が拭えない。校長の死も含め、ヒロインがその後どうなったのか、他の女子たちがどうなったのか、じっくり描くべきではなかったか。ヘンなオチにせず最後まで正攻法で通すべきだったのだ。力作と思うが、終盤で残念な印象になってしまった。 【memo】俳優表記の順番はよくわからない。主役的なヒダラを演じたコは上から七番目になっていた(Imdb)。校長(ビセット)、イレーネ、ヴェラ、メルジーニ、レイン、ブランカ、…ヒダラの順である。

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