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ダークナイト (2008)

THE DARK KNIGHT

監督
クリストファー・ノーラン
  • みたいムービー 1,404
  • みたログ 1.3万

4.39 / 評価:7,027件

シリーズ最高傑作! 闇の深淵に光を注げ!

  • Kurosawapapa さん
  • 2008年8月3日 12時57分
  • 閲覧数 14552
  • 役立ち度 428
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画は、単なるpower de・feat: 力 対 力の作品ではありませんでした。
頭脳戦、罠の連続、勝負の切り札、それらが綿密に並べられ、
その奥には、「邪心 対 良心」 という社会全体のテーマが含まれていました。



ジョーカーを演じた故ヒース・レジャーの鬼気迫る演技は、やはり凄い!の一言に尽きます。
爬虫類を思わせる形相、妙な音を鳴らす口の使い方は、なんともおぞましい、、、

バットマンとジョーカーの、取調室での1対1のシーンは凄まじいものがあります。
殴られ、痛めつけられるほどに、怪演さが増すヒースの演技は、
常人の演技とは思えません。


さらに、ジョーカーが仕掛ける、死の二者拓一のトラップの数々は強烈です。
それは、正義のヒーローを邪悪の道に引き込み、更には一般市民を、
ひいては、社会全体を暗黒の精神世界に陥れようとする狂気のトラップ。

悪の限りを尽くしたその脚本に圧倒されます。
 
1、 相手を殺して、自分が生き残るか、
2、 自分は死を選び、相手に殺されるか

それも、映画「ブレイブワン」のように1対1ではなく、
多(市民)対 多(囚人)の局面になっており、
そのスケールの大きさと切迫感たるや、凄いものがありますし、
それを乗り越えた時の、
ラストの爽快感は絶大なものとなります。



今回のバットマンは、ゴッサム・シティーに、彼以外の新たなヒーロー(ホワイトナイト=光の騎士)を導き出そうとします。

また本作でバットマンは、一般市民には全くヒーローとして扱われていません。

相手が悪であれ、無法に「処刑」を実行するバットマンの存在価値が問われているのです。

またそれによって、バットマンの原点を見せつけられるような作品にも仕上がっています。

「復讐は正義ではない」という道義からジョーカーを殺さず、
永遠に戦い続けるバットマンとジョーカー。

その2人に見えてくる共通点。
社会のはぐれもの、社会に不要な化け物、
疎外された者の悲哀が見えてきます。

さらに本作では、邪悪な部分に正義の光を注いでも、それは報われず、
バットマンのとった行動は、ダークにはダークを。
倫理に反し、道義に反し、
目には目を、歯には歯を的な部分を見せるバットマンは、まさにダークナイトです。

罪をも被り、暗闇で生きることに徹する暗黒の騎士。


作品の進行とともに、
恐怖が混乱を引き起こし、社会そのものがエゴむき出しになり、狂気が蔓延する、
それは現代への警鐘にも受け取れます。

そして、そこに希望の光を注ぐのは、
ダークナイトでもホワイトナイトでもありません。
それは、一般市民の「良心」です。
バットマンは、それを導き出したに過ぎません。

本作は、人間の本質を問う作品でもあります。
光と闇、希望と絶望を、対比させた見事なほどの逸品です。



壮絶なアクションシーンの数々、
巨大建設物1つを、まるまる爆破するそのど迫力、
全編に漂う異常なまでのテンションと、ただならぬ緊迫感。

シリーズ最高傑作であることは間違いありませんし、
自分にとっては今年度1、2を争う傑作でした。

これから御覧になる方も、
沈黙の守護者、ダークに染まったバットマンの見事な戦いぶり、とくと御覧になって下さい!

詳細評価

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