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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
2008年5月17日公開

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

CHARLIE WILSON'S WAR

1012008年5月17日公開

whi********

3.0

☆実話からみた皮肉な歴史☆

<たったひとりで世界を変えた 本当にウソみたいな話!> と言う、キャッチコピーや、 予告編の明るいイメージから、 コミカルなトムハンクスが、あっと驚く奇跡を起こす アップテンポな映画が観られるのかな・・♪と、 気軽に観ようと思っていましたが、 実は、ソ連によるアフガニスタン侵攻の凄惨な冷戦を描く、 非常に重たいテーマで、 政治や歴史や宗教を背景にしたシリアスな展開でした。 共産主義国への嫌悪感が、色濃く描かれていました。 私にとっては、会話の中身が難しいので、 字幕をひたすら追いかけ、 内容を理解することに必死で、 映像をゆっくり観る余裕があまりなかったように思います。 トム・ハンクスの製作・主演で、 「卒業」のマイク・ニコルズが、実話を映画化したものです。 アカデミー賞スターたちが、揃い、 ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマンなど、熱演でした。 また、「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスの秘書役も、 表情豊かで、キュートでした・・☆ ソ連がアフガンに侵攻してから10年後、 1989年、ソ連軍が全面撤退する形で、冷戦は終結しました。 ソ連は、アフガンゲリラとの長引く戦争による損害や出費で、 ついに崩壊したのです。 なぜ、ソ連はアフガニスタンに敗れたのか・・? それは、世界中から集まったイスラム原理主義のゲリラ達を、 アメリカが軍事面で、支援していたからです。 それは、極秘で行われ、 莫大な資金を援助し、最新の武器を調達し、 また、ゲリラ兵に戦闘訓練をし、ソ連に対抗したそうです。 このとき、それに貢献したのが、 田舎出身の下院議員チャーリー・ウィルソン・・。 その世界を変えた男が、「最後に、しくじった・・」とは、 どういうことか? それが、意味するものは・・? チャーリーの尽力によって、 アフガニスタンの紛争解決につながったのは、良かったものの、 それが、まさか後の<9.11>の原点につながるとは、 その時は、誰も考えなかったでしょう・・・。 資金援助し、武器を与え、訓練した兵士達が、 その後、アルカロイドという国際テロ組織を作り出すことになり、 反米意識が高まり、アメリカと敵対することになるとは、 本当に、とても皮肉なことです。 武器などの戦争支援には、莫大な資金を援助できたのに、 最後の学校建設のための、ほんのわずかな援助は、 予算を可決させることが出来ず、 それゆえに、 アフガンの人々に、社会的な教育や道徳教育もなされず、 善悪判断の出来ないテロリストを、 後に、数多く生み出す結果となったのでしょう・・。 冷戦時代のアメリカが、 武器や銃火器を大量に与え、使わせたことも、 皮肉にも、過激派テロ組織へと繋がっていった・・ ということなのでしょう。 なぜ、<お気楽なのか・・?>と思っていましたが、 戦争終結のための尽力を讃えられ、 チャーリーが表彰され拍手を受けているシーンと、 その後の出来事を考えると、 なんとなく、何をメッセージしたいのか、 伝わってくるような気がしました。 観終わって、少し疲れました・・。

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