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西の魔女が死んだ (2008)

監督
長崎俊一
  • みたいムービー 791
  • みたログ 2,564

3.96 / 評価:1115件

環境ビデオ+女子ハブンチョが出来る経過話

  • sol***** さん
  • 2021年3月8日 10時32分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

一頃、西洋の老女が造成したきれいな庭の本が流行ったような記憶があるが、本作もその延長上に作られたのかなと推測される。

山梨の自然豊かな林の別荘地が舞台ということもあり、いわゆる環境ビデオ的癒し効果は間違いなく感じられる。

中学でハブンチョになり登校拒否になった少女がイギリス人祖母宅でもある上の別荘で過ごすひと時を描いたストーリー。
興味深い点はサンクチュアリ的祖母宅の隣(田舎的な距離感覚の隣という意味)に対極的な下卑た俗悪人:木村祐一が住んでいるという設定。

彼の存在がなければ見る価値もない単なるドリームファンタジーに過ぎなかっただろうが、エロ本を読み漁り、狭い檻の中に大型犬を三匹閉じ込め、下卑た仲間が家にたむろするようないかにも敬遠したくなる俗悪人がストーリー上かなり重要なスパイスとなる。

映画の出来は正直並レベル程度とは思うが、魔女になる心構えや魂のお話は初歩的かつ根源的な教訓に満ちており、そして少女がクラス女子から仲間外れにされる過程はイジメ描写はないのに吐き気がするおぞましさ。女子友の皮相的有り様が端的に示されているようでため息が出ましたね。
それこそ神秘家グルジェフが語っていた「再カーストの細分化」。
※群れ集うグループがどんどん弱者グループを追い立て、その弱者グループが群れに属さない人間をさらに追い立てるという人間特有の醜い悪習。

エンドで少女が抱いていた木村祐一に対する憎しみや誤解が全て解消したかあれではちょっと弱い感じだが、全て説明するよりはあの程度の曖昧さでよかったのかもしれない。

2.6の三ツ星

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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