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西の魔女が死んだ
2008年6月21日公開

西の魔女が死んだ

1152008年6月21日公開

murasamenene

4.0

ネタバレ焦ってはいけない、時間がかかることもある

2時間近くありますが、ラスト近くまでは結構退屈だなーと思いながら見ていました。 が、見終わってみるととても色々考えさせられました。 登校拒否になった主人公が田舎でひとりで暮らす祖母の家で暮らしたわずかな期間。 孤独に暮らす祖母に「ここが好き!」と言い、「ずっとここにいてもいいのよ」と祖母に言われるも、結局は両親と共に都会に帰る道を選びます。 見ている側としては残されたおばあちゃんが可哀想とか、都会に帰った主人公、さっさと連れて帰った両親を冷たいと感じるかもしれません。 でも現実、世の中の大半の人が、そうやって生きているんですよね。 田舎の親を案じていなくはなくとも自分達の人生があって、それには親を孤独にすることはやむを得ないんです。 子供が子供をもち、親を忘れて生活していても、親が子供を想う愛だけは揺るぎなく、それは失ったときに初めて気付くのかもしれません。 自分の孤独よりも子供や孫の幸せを想う愛情に涙が止まりませんでした。 主人公がおばあちゃんに言われる言葉のひとつひとつに、見ているこっちも気付かされることが多々ありました。 焦ってはいけない、時間がかかることもある。とか。 人は死んだら魂は体を離れて自由になれる。でも魂は成長を求めているから体が必要。とか。 心に余裕を持って生きられる思考力を教えられる感じです。 不満を言うなら子役の演技力が微妙で、だんだん見ていて面倒臭くなります。 それでもおばあちゃんの存在だけで心をうたれるぐらい、おばあちゃんは素晴らしかったです。

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