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悲しみが乾くまで (2008)

THINGS WE LOST IN THE FIRE

監督
スサンネ・ビア
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3.78 / 評価:170件

解説

愛する夫の突然の死に直面した妻が、夫の親友との暮らしの中で徐々に運命を受け入れ、やがて前を向いて歩き始めるまでを描く感動ドラマ。監督は『アフター・ウェディング』などで評価の高いデンマークの俊英スザンネ・ビア。夫に先立たれる妻を『チョコレート』のハル・ベリー、ドラッグにおぼれる夫の親友を『シン・シティ』のベニチオ・デル・トロが演じる。2大アカデミー賞受賞スターの熱演と、美しくリアリティーのある画面作りが感動を呼ぶ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

夫のブライアン(デヴィッド・ドゥカヴニー)と2人の子どもに囲まれ、幸せな日々を送っていたオードリー(ハル・ベリー)。しかし、ブライアンが事件に巻き込まれ死亡。その葬儀の日、オードリーは夫の親友ジェリー(ベニチオ・デル・トロ)と再会する。ジェリーはかつて弁護士だったが、今はヘロインにおぼれ、堕落していた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007 by DreamWorks Pictures LLC. All Rights Reserved.
(C) 2007 by DreamWorks Pictures LLC. All Rights Reserved.

「悲しみが乾くまで」男女の感情を鋭くえぐるビア監督の“カミソリ”感覚に驚愕!

 デンマークの女性監督スサンネ・ビアは、男女のざらついた感情をすくい上げる名手である。ヨーロッパ時代の「アフター・ウェディング」も「ある愛の風景」も、故イングマール・ベルイマンがTVドラマ化しそうな主題のメロドラマで、幸せを絵に描いたような裕福な家族の情景に始まり、その幸せが崩壊かつ破綻してしまうプロセスをえぐっていた。

 アメリカに拠点を移した今回は、アカデミー賞受賞者であるハル・ベリー(「チョコレート」以来初めてのマトモな役だ!)とベニチオ・デル・トロを迎え、まるでセルフリメイクであるかのように同じ主題を選んでいる。突然夫を失ってしまった未亡人(ベリー)のやるせない喪失感と、彼女が亡き夫の親友だったドラッグ中毒者(デル・トロ)に抱く葛藤や屈折した関係を、“フラッシュバックの断片”をつなぎ合わせ、タペストリーのように丹念に織り込むのだ。

 デル・トロのぶっ飛んだ演技により、他では端整すぎて面白くないベリーの演技まで際立って見えるから不思議だ。いつもより“未来が感じられる”ハッピーな終わり方は少しばかり不満だが、女と男がベッドで足を絡ませるシーンなど、身体的な“接触”をありきたりではない描写でえげつなく切り取る、カミソリのようなビア監督の感覚に驚愕する!(佐藤睦雄)

映画.com(外部リンク)

2008年3月20日 更新

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