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カニング・キラー 殺戮の沼

pum********

3.0

アナコンダ2-2

洋ドラマ、プリズンブレイクのお兄ちゃん役でお馴染み、 ドミニク・パーセルが主演っちゅーことで、前々からチェックしていた作品。 日本では未公開作品なんですが、 一応、全米では興行収入ランニング初登場8位。 未公開作品にありがちな、「え?なにこれ、本当に映画?」 といった地雷系の怪しい作品ではないので、その点はご安心を。 技術力は高く、昔やったら日本でも公開されてたやろなーと。 最近、このたぐいの定番の血生臭い系、あんま劇場でやらないですからね。 SAWとかはやるくせに。 本作、ネタバレでもなんでもなく、まぁワニなんですが、 (冒頭からワニゆーてるから、言ってもかまわんと思う) ワニ映画と言えば、あの伝説の「U.M.A レイク・プラシッド」が有名。 しかしあれはコメディーなんで、 ・・・あぁ、私的にはコメディーって話なんですが、 正直、ワニでも比較的真面目なアニマルパニックホラーって欲しいところ。 そんなわけで、本作に期待していたわけですが、ちょっと残念な事に。 いえね、さっきも書いたんですが、技術力は高い。 監督のマイケル・ケイトルマン、劇場映画初めてっぽいんですが、 映像派の監督で、そのセンスは結構これから期待できそうなレベル。 ロケーション、アングル、見せ方のセンス。 かなりイイと思います。 ここ最近、映像派の監督が主権を握ってきたのか、 かなり増えてきたタイプではあるんですが、 その中でもキラリと光る何かを感じます。 間のワンカットの凝りようが、結構いいですね。 一点気になるとすれば、ワニの全体像を序盤隠し続けて引っ張ったんですが、 それはOKなんですが、その後の全体像の出し方、 タイミングがハッキリとしなかったなと。 巨大ワニなのに、巨大さをあまり認識せずに終わってしまった感があり、 その辺は×。 檻のシーンの撮り方とか面白かっただけに、 こう、全体像ババーン!「デカ!」みたいなインパクトがあるワンカットが欲しかった。 それだけでも後半の印象はだいぶ変わると思うんですが、 まぁその一点を差し引いても、監督の力量としては十分及第点以上です。 基本、まぁ普通に楽しめたにも関わらず、 妙な消化不良感があるのは、やっぱりストーリー。 実話ベースと言うことで、必要なバックボーンなのかもしれませんが、 要はワニも怖いが人も怖いと、いった流れのお話になっています。 内戦地を舞台と言う事で、 ワニ誕生の経緯も踏まえて人にも焦点を当てたのだろうと思いますが、 むしろそっちがメインとなってしまって、ワニ脇役みたいな感じに。 なんかその辺、アナコンダ2を彷彿としてしまいました。 アナコンダ2-2って感じですかね。 でも、やっぱこの手の映画って、 巨大生物を見たくて観るわけで、そこにね、やっぱ焦点をあててくれんと。 そら、「人の方が怖い」って言う流れはよくあるし、わかるんだけれど、 でも、人より巨大ワニの方が怖くない?結局。 目の前に人がいます。ワニがいます。どっち怖いですか? ・・・ワニ。 本作のワニは躍動感溢れすぎのアグレッシブワニですが(笑)、 巨大生物とかの怖さって、純粋な強さでもあり、 おそらく憧れや好奇心を孕んだ畏怖があって。 アニマルパニックホラーって、確かに血みどろな話だけれど、 その血みどろが見たいわけじゃなく、 圧倒的な強さと大きさを持ったそんな生物たちへの好奇心で見に行くんじゃないかなぁ。そこには難しい話を求めたいのじゃなく、怖いという畏怖の一点があれば、と。 お話としてはまとまってるし、 ラストも実話ベースだからあれでいいし、 あのラストならこういうストーリーになるのも仕方ないとは思うのだけど、 サメは映画"ジョーズ"があって、ヘビは映画"アナコンダ"があって、 ワニはコメディ"U.M.A レイク・プラシッド"じゃぁね(笑) 真面目な巨大ワニのパニックホラーとして、 代表作になり得たのに、自らそれを手放した感がある、 すんごい惜しい作品でした。 おもしろいことはおもしろいんですけどね。

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