2008年4月26日公開

あの空をおぼえてる

1152008年4月26日公開
あの空をおぼえてる
3.7

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(235件)


  • ころりん

    5.0

    マイベストムービー

    交通事故で、妹が死んで、自分が助かった少年が綴る、母と父の姿、そして周りの人々。 ベストっていうか、宝っていうか、「命綱」か「恩人」かって、この映画。 原作は、アメリカの小説。 映画は、日本に舞台を移しています。 自分も、小説版を読んだ後、1歳の息子を亡くして、改めて映画を見て、涙が止まらず。 原作を読んで、心にしみて、息子が突然死で亡くなって、日本に舞台を移して映画化されたこっちを独りで観て、号泣。 Blu-rayも買って、何度観ただろう。 交通事故で、家族のひとりを亡くしても、「妹を亡くした兄」と「娘を亡くした父」と「娘を亡くした母」の喪失感が、重なり合い、すれ違い、痛みを増し・・・ それを、もどかしく見守る周囲の人たちも、あたたかく、かけがえなく、何も出来ないようでも支えになっている。 ずっと泣きっぱなしですが、結びの、兄のセリフ(告白)と、最後のシーンがもう、今思い出しただけで、泣いちゃってます。 この映画が、すくいになる(ぼくのような)人もいれば、つらすぎる人もいるでしょう。 この映画のように、家族が再生できるケースもあれば、できない(ぼくのような)ケースもあるでしょう。(子どもを亡くした夫婦の離婚率は、30パーセント増えるとも) だから、わが子を亡くした人に、簡単にススメはしないでね。 あなた自身が興味を持ったら、ぜひ観て欲しい。 そして、生涯の宝になってくれたら、それはそれでうれしい。 それ以上に、どんな人も、喪失とは無縁ではないのだから、それは避けられないけれど、その先に、あったたか~~い再生が(ぼくのように)あるんだと、信じています。

  • har********

    4.0

    子供を失った親の気持ちがよく描かれている

    ほかのレビューに「あの親はひどい」的なことが書かれていますが、それは児童虐待している親を「ヒドイ親」と責めているのと同じです。親とはいえ傷つき、自分の気持ちを処理しきれず、親しての機能を十分に果たせなくなることはあるわけで、その意味でこの映画は現実をよく描けていると思いました。不愉快に思った人たちは、自分も同じ状況になったら、あのような行動をとることが分かっていないだけだと思います。

  • Multiverse

    5.0

    文部科学省特別選定

    女優のイメージが、良くない。

  • アサシン

    1.0

    これは酷い親ですね

    いくら子供が死んだからとて、もう一人の子供を虐めたり家庭や人生を壊すのはいい加減過ぎる。 自分が弱く悪いのを、死んだ子供のせいにする、人間のクズです。

  • とみいじょん

    2.0

    原作の良さが粉々に…(ノД`)・゜・。

    原作は主人公ウィル(この映画では英治)があの空にいる妹ウィニーにあてて書いた手紙の形で綴られる児童文学。(原作原題の直訳『ウィニーは翼を持っている』)  山田玲司氏『絶望に効く薬』で知った(ありがとうございます)。  読後、心に灯がともったような気分にさせてくれた作品が映画化されると知って、喜び勇んで映画館で鑑賞した。 なんだ、これ?映画の持ち味を殺している。なんでここまで空々しい作品になってしまったんだ。 怒りを通り越して唖然として仕舞った。 原作は、悲しみ・寂しさ・臨死体験の残像、それを周りに理解してもらえない辛さ。それでも生きていかなければならない中で、親をはじめとするいろいろな人の無神経さに傷つけられた心が、少しずつ再生されていくと同時に家族も再生されていく様子を、子どもの目線で綴った名作。 だのに、映画の視点はどこを向いている?息子?父親?中途半端。 モノローグ形式の文学を映画化するのは、とても難しいと知っている。 思い入れのある原作の映画化だから、評価が厳しめになるとは思う。 それでも、この映画はひどい。 あの家の造りも、原作にもあったツリーハウスなども登場させて、日本舞台では違和感を感じるが、それなりに原作を尊重した作りと、百歩譲って良しとしよう。インテリアやエクステリアのしつらえが、テーマパークかと間違えるような作りも、原作尊重のためと仕方ないと諦めよう。 でも、人物設定が、あまりにもありえないので興ざめ。  一番ひいたのは、カウンセラー。あんな近づき方したら、どんな子どもも心を開かないよ。心の再生って笑顔にすればいいってもんじゃない。リサーチしたのかなあ?  そして家族が家族していない。夫婦が夫婦していない。事故の前から親が親ではない。他人同士の共同生活のよう。遊んで豪華な食事をするだけじゃ家族にはなれないんだよ。 作品中、重要なエピソードとなるオルフェウスも、日本ではどうなの?唐突に見えた。USAやヨーロッパなら、教養としての位置づけがあって原作ではすんなりと読めたが、日本舞台の映画では違和感ありあり。 と、脚本・演出がグダグダ。舞台を移しかえるにあたってもっと練っていただきたかった。だた、なぞるだけじゃなくて、物語の本質はどこなのか、変えられるのは?変えられないのは?筋からシーンを選ぶのではなく、主題からシーンを厳選してほしかった。 そう、原作を尊重・なぞっているように見えて、この映画は原作をかなり改悪している。 元々少年目線の話を、家族を俯瞰してみる脚本にしている。それは映画化するにあたってよく使われる手法だ。それ自体は悪くない。  そこに安易に臨死体験・あの空(あの世)の英治のイメージと、在りし日の妹の残像を織り交ぜる。そんなイリュージョンを組み入れるならば、現実をしっかりと描かなければ、映画が絵空事になってしまう。だのにこの映画は、デズニーランドのような家や、トレンディードラマの役者、上っ面だけのセリフ等、現実的でないからプロモーションビデオのようだ。かつ、ウィルが書いた手紙で使われていたような説明調のセリフを会話の中に入れるので、会話が他人行儀で、家族が家族していないし、子どもが子どもしていない。 改悪しているのは、目線だけではない。原作は、自分が死んだらどうなるのか、生きるとはという命題にも応えている、心の再生物語だ。”あの”トンネルを駆け抜ける勇気を持ち”あの空”でのびのびと駆け回っている妹と、駆け抜けられずに引き返してしまって、現世にいる自分との対比が繰り返し出てくる。  だが、映画は、少年のその葛藤はスルーしてしまって、安易な家族の再生物語にしてしまった。だったらもっと真正面からリアルな家族を描くべきなのに、家族そのものも現実味がない。 何もかも中途半端・上っ面だけなのだ。 加えて、竹野内氏、水野さんの演技がリアリティをもたない。演技を一生懸命にやっていることはわかるんだけれど、その佇まいやセリフに、子どもたちを育ててきた歴史が見えない。苦しんでいるさまが空回りしてしまっている。  子どもが生まれて子どもと共同生活していたけれど、心が親になり切れなくて、この出来事を経て”父”に”母”になる過程を映画で描き出したかったんなら、せめてラストには”親”の顔になっていて欲しかったが、それもなかった。  かえって子役の方が活き活きとしていた。 この映画のスタッフはこの映画で何をとりたかったのだろう。 ただ、トレンディードラマの役者を使っておしゃれに撮りたかっただけなのだろうか? 生と死に向き合う気を持って作っていただきたかった。 作品自体は原作を冒とくしているようにも思えて本当は☆マイナスにしたいが、子役に免じて☆2つです。

  • WXYは知ってても、それだけじゃ

    2.0

    亡くした悲しみ

    妹がなくなった悲しみ。兄は健気で立派に親を励まそうとしてるのだが、父親がなぜだか不甲斐ない。そこなんか不思議。

  • mmo********

    2.0

    ネタバレ大人にイライラさせられとおし

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ko_********

    2.0

    泣けるけど・・・

    感動、泣けますが・・・ それ以上にイライラする映画ですね(^^;)。 子どもを亡くした親の気持ち。 確かに、何もかもが絶望になり、何もかもを捨て何も出来ない。苦しくて悲しくて受け止められない。 きっと経験された方しか分からない気持ち、悲しみなのだと思います。 しかし、それにしても、あまりに親が情けない。弱い。自分本位で情けなさ過ぎる。 大人でも子どもでも、所詮は一人の人間、これ以上にない絶望。 それは分かりますが、この映画でそれを独り強く現実を受け止め、自分の気持ちよりも周りの為にと振る舞っているのが、小学生の男の子だけ。 その残された男の子の気持ちを、親は自分勝手に踏みにじりお構いなし。少年の気持ちを踏んだり蹴ったり。 こんなに幼い男の子が必死受け止め、一歩でも前を向こうと苦しみながらも生きているのに。 親はその気持ちを何一つ考えられない。考えようともしない。 自分が悲しいからって、男の子にあたり散らし、自分のことしか考えない。 親失格にもほどがある気がします。 悲しいのは分かりますが、正直・・・なんて無責任で身勝手な親なんだと、イライラしてしょうがなかったです。 最後は感動するのですが、こんなにも鈍感で自分勝手な親が情けなさすぎる。 そんな気持ちが強く残る作品でした・・・。

  • C&Bコングラッチェ

    2.0

    ひねりが足りない感じ

     子役を含め俳優の演技はとても良かったと思うが、構成・ストーリーがいま一つというか… 竹野内の演技のように淡々と続いていく感じ。  展開が何となく読めてしまうし、感動させたい場面(クライマックス)や、涙を誘う場面がどこなのか、サントラもあったのかなかったのか、いま一つ印象に残らない感じ。  子供(あるいは家族)が亡くなる内容の映画にしては、それほど涙腺もゆるまない。

  • kkd********

    1.0

    音夢に入る

    とにかく眠いな

  • yuy********

    5.0

    かなり良作と思います。

    予想以上にレビュー評価が低くてびっくりしています。 私はとても好きな作品です。 確かにアメリカ的だなーと感じるところは結構あったものの、個人的にはあまり違和感は感じませんでした。異国情緒があっても、父の職業がサラリーマンではなく写真家だったので、モダンな家ってイメージでそこまで不自然さはなかったような。 家族のそれぞれの感情は、私としてはとてもリアリティがあると感じました。確かに両親のあの状態は、ダメダメだし、英治かわいそうだなぁって思ったけれども。でも、程度の差こそあれど、実際に起こりうることなんじゃないかと思います。子供の死をきっかけに離婚に至る夫婦も、兄弟をなくした上に両親の注目まで失って(もしくは身代わりのようになって)苦しむ子供も、実際たくさんいると思いますから。そこをあえて「支え合って頑張る家族」として美化して描かずに、自己嫌悪から否認に陥って殻に閉じこもる父、放心状態の母、過剰適応の息子、をそのまま描いたことはかえって効果的だったと思います。その上で最後に再生に向かっていったので気持ちが救われました。 過去と現実を交錯するカット構成も、英治の心の中の動きをそのまま映し出したようで、これも効果的だったと思います。また、なんとなく見せ方が新鮮でセンスを感じました。 それに何と言っても絵里奈がもう信じられないくらい可愛くて、家族の喪失感をよく演出しています。そりゃぁ立ち直れないよなぁ・・・と説得力あり。お兄さんも同級生も含めて子役がみんな本当に上手いです。 子供って、心の痛みを遊びとか、ファンタジー(空想)の中で消化していくんですよね。 また、空回る大人と、自然に寄り添う同年代の友達との対比もよかったです。子供の世界がよく描かれていたと思います。 難点はCGが安っぽいことと、小池栄子演じる担任の先生の関わり方に違和感を感じることくらいかな。 全体的には心に染み入る、良作だったと思っています。号泣でした。

  • tom********

    5.0

    良い映画でした。

    竹野内豊さん、水野美紀さん熱演でした。 子役二人の演技もとてもよかった。特に女の子の方の、とびきり明るい女の子という演技がハマっていて、それがまた作品の持つ切なさを、後押ししていました。 とても良い作品。

  • hap********

    5.0

    ネタバレ星5つです!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • nis********

    5.0

    理屈はいらない

    理屈を書いている方が多いけど、映画って理屈や荒を探して観るもんじゃないと思います。素直な気持ちになってみるものだと思います。そうすると英治君の気持ち、両親の気持ちが自然に伝わってきます。原作を読んでないであーだこーだいうのもおかしいと思うし。。。。あとサスペンスやアクションよりこうゆうヒューマン映画って作るのが難しいし、言いたいことを伝えるのもすごく難しいと思う。ここまでいい作品をつくれたのはすごいと思う。そう考えると悪い評価はつけれませんよね。私は2回観ましたが、2回目の方がもっといろいろなことが伝わってこころに響きました。

  • mik********

    5.0

    泣かせるための・・なんて言ってほしくない

    泣かせるための・・って言ってる方が多いですが、「泣かせるためだけに」映画を作る人なんていない、何か伝えたいことがあるからだと思います。 「子供が死ぬ」って、本当につらい題材だと思うけど、現実にあることだし、決して「他人事」ではないと思うのです。 子供がいなくても「大切な誰か」に置き換えればいいし、「大切な誰か」がいない方も、いつかそんな人に出会えるかもしれないし・・。 私は子供もいないし、そんなに近い大切な人を亡くしてはいないので、実際に亡くされた方がこの映画を見られて、どう感じるのかはわかりません。 ですが、この映画を見た方々が「もし亡くしたら・・。」と考えたり、「大切な人を亡くす」って事が他人事じゃないって思えて、今ある幸せに感謝出来て、今、その大切な人により優しく出来るなら、少し救われるかもしれないって思うのです。 ファンタジーって言葉が合うのかはわかりませんが、少し、現実じゃないようなシーンが出てきます。ですが、私は不自然だとは全く思いませんでした。ラストシーンもです。本当に想い合う人どうしは、例えこの世の生が終っても、繋がっていけると、私は信じています。 まずこのテーマを選んだって事は挑戦だと思うし、その心意気を評価したいです。(生意気ですみません。) 映画として「最高」とは言えないところも正直言うとありますが、素晴らしい映画です。 モデルルームだとか、あんな家に住めないとか書いてらっしゃる方がいましたが、あの家は実際住まれている家です。確かに、もう少し庶民的な家庭の方が良かったとは思いますが。 今回、初めてレビューを書いています。一生懸命作った作品に対して、あまりにも心無いレビューが多いように思います。映画作りに携わった方々がもしこれを見られたらどんなに悲しいでしょう・・。批判と中傷は違うと思います。 ですが、この作品に感動した方がたくさんおられて、本当に嬉しいです。 関係者のようですが、違いますよ!!参考になるようなレビューが書けたか心配ですが、あまり細かい事は気にせず(気になる気持ちもわかりますが)、是非、見てほしいです!! こんなタイトルにしましたが、「泣きたい」だけの方にも、まず、見てもらえたら、嬉しいです!

  • ryo********

    5.0

    過去レビューの一部の方々、意地悪すぎ。

    今日、みてきました、素直に良かったと思います。 ここのレビューを見て行きましたが 「序盤の家族団らんの場面があり得ない」とか、 「父親がだらしない」とか、いろいろな意見がありま したがそんなことないと思いました。 「父親が、息子に言うひどい言葉が・・」っていう レビューもありましたが、父親はそんなこと言って ないじゃないですか。 あれは、息子さんが勝手にそう思っていたことです。 よく最後まで見ればわかります。 あの夫婦があるからこそ、あのような家族になり、 あの兄妹が育ったのです。そしてその息子から、 逆に大切なことを教わる・・・。 私は、皆さんレビュー見たおかげで、かえって泣きそびれた。 DVDが出たら、家でみて今度こそ泣きます。(笑) どうぞ、みんなで見に行ってください。

  • pur********

    5.0

    感動しました

    もともと竹野内豊が好きなんで ストーリーはさほど期待せずに観に行きましたが 感動しました 水野美紀さんも素敵な女優さんになりましたね。。 あの兄妹の演技に泣かされました。 私の周りで泣いてないひとはいませんでした。 ひさしぶりに感動できる映画に出会いました。 もっとたくさんの人に観てもらいたいです。。 観終わった後で、心が浄化されていくような思いでした。

  • tos********

    5.0

    いい役者が揃った佳作

    竹野内豊の熱演には、何度ももらい泣きさせられました。 子役の演技も最高レベルだったと思います。(特に妹役の子) 小日向文世などの脇を固める役者の演技も良かったです。

  • ten********

    5.0

    映画

    非常に良い映画だと思う

  • zin********

    4.0

    子供ができたらもう1度観よう…そんな映画

    『アニ、ごめん』 妹の絵里奈は事ある毎に、 英治を“兄”と呼ぶ。 “兄”と云う言葉の持つ意味。 この作品で使われ続けたこの言葉が、 最後の最後に効いてくる。 これが素晴らしい余韻をひく…そんな映画。 決して、観ていて楽しい映画ではない。 身につまされ、父の不甲斐なさに苛立ち、 子供の純真さが痛々しい。 家族の1人がいなくなる。 その後も、残された家族は生き続ける。 それがどう云う事なのか? どう受けとめれば良いのか? この作品は、 1つの命が去る様を描くのではなく、 去った後を、丁寧に丁寧に描く事で、 その想いと、強さと弱さを伝えていく。 最初に言っておくが、 竹野内豊は主人公ではない。 絵里奈と共に事故に遭い、“生還”した英治。 その英治を追って、 この家族の物語は語られる。 健気に笑う英治。 恐さに立ち向かう英治。 実は英治は、“生還した事”によって、 “ある秘密”を持つ。 その感情が、彼の行動の元だった。 我々はその事を、後でやっと知る。 その時改めて気付かされるのだ。 少年のいたいけさと辛さを。 これが、どうしようもなく胸を打つ。 出番の少なさからか、 『竹野内豊じゃなくて、良かったんじゃ?』 そんな1部のファンの方の声も聞いたが、 冗談ではない。 竹野内、水野美紀、広田亮平(英治)、 そして吉田里琴(絵里奈)。 この家族を演じた誰1人欠けても、 この物語は創れなかった。 それ程、皆“家族”だった。 1つの事に“家族の顔”をして、 笑い、苦しんでいた。 何回ものリテイクで、 入念に描き撮られた1シーン、1シーン。 その姿は、やはり見る者を、 作品に引き込ませる力を持っている。 特筆すべきは、 原作がアメリカの小説と云う事もあってか、 そのリアルな描写とは裏腹に、 作品全体をファンタジー色調にした事。 つまり“子供目線”を大切にした。 幽霊犬、死のトンネル。 そして、時系列を入り混ぜ“絵里奈”を登場させる。 ファンタジー色あってこその技だろうが、 これが効く。 一瞬どっちが“現実”か判らなくなる。 それは家庭の中に、まだ絵里奈が居る事。 家族皆が、絵里奈の死をまだ受け入れていない事。 それが、ビンビン伝わるシーンになった。 『絵里奈は死んだ』 この言葉が、セリフとしてやっと出るのは、 何と映画中盤辺りである。 逆にその言葉に、 我々がドキッとさせられた位。 …何と繊細な作品だろう。 ここまで時間がかかる感情もある。 それをちゃんと表現する映画がある。 両親の落胆の傍で、 絵里奈の“変わり”を演じる英治。 それが逆に、両親を苦しめる判別もないまま。 英治は知っていたのだ。 妹が笑って“行った”事を。 あの空を。 兄だけが、それを知っていた。 (それも最後に語られる) だから、寂しいけど悲しむ事はないと。 しかし、それは親に伝わろう筈もなく…。 大人とは別の次元で、 この10歳の子供は、こんなにも苦しんでいる。 そしてオルフェウスの神話。 妻を冥界から連れ戻す、そのトンネルの光の画。 父の1枚の写真に写った、光のトンネル林の光景。 死のトンネルの奥で見た光。 『絵里奈じゃなきゃダメなんだ』 自分だけが生き残った負い目。 多分、英治は“光”を捜しに行ったのだろう。 絵里奈を捜しに行ったのだろう。 それは勿論…両親の為。 そんないじらしさと、 行動力がこの子にはある。 だから、“あの秘密”をも封印した。 正直この映画、最初のうちは、 あまりの暗さと、感情のストレートさ、 子供の痛々さで、どう観て良いのか戸惑った。 しかし、 あの映画【スタンド・バイ・ミー】をも彷彿させる、 少年同志の、おバカ行動、友情。 10歳の心に触れようとするカウンセラー。 …そんなものがマイルドに包んでくれた。 直視すればきついこの話を、助けてくれた。 それにしても原作は、 ウィルと云う少年が、 亡き妹に書き続ける手紙を見せて行く形なのだが、 それを、こう云う作品に仕上げるとは。 1つの命を、 こんなに丁寧に、大切に扱う映画もある。 『命はかけがえない』 ストレートに、そう叫ぶのも良かろう。 だが、最後のシーンを観て欲しい。 命とは、我々が考えている様なものじゃないかも知れない。 それは、家族の中にちゃんと存在して… 『行ってきます』 この言葉の意味。 今作を思い出す度、 “あの時の英治の気持ちはこうだったんだ” と気付く時、改めて心が動く…そんな映画。 観終わった後の、後の味わいが深い。 子供が出来たら、もう1度観てみよう。 あの【スタンド・バイ・ミー】を、 大人になってから見直す様に。

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