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永遠のこどもたち
2008年12月20日公開

永遠のこどもたち

EL ORFANATO/THE ORPHANAGE

1082008年12月20日公開

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5.0

洗練されたオカルトにしてファンタジー

この映画を観て驚いたのは、日本の子供の遊び「だるまさんがころんだ」と類似した遊びがスペインにあった事。考えてみれば、達磨自体は中国の僧侶であるわけで、この遊びのワールドワイド感は凄い。 そして、座敷わらし、神隠し、みたいな発想がスペインにあった事も驚いた。 さて、内容について…。 詳しく書きたくもあるが、初見の方の為に控えめでいく。 美しいロケーション、陰鬱な気持ちを抱いてしまう家の中。このコントラストが、独特の不安定感を醸し出す。屋外の風景が美し過ぎるが故、室内は不気味で居心地が悪く、気持ちの悪さを増長させる。屋内における色彩も、オカルトマナーを踏襲していて好きだ。 映像、脚本、恐怖感の演出…、洗練されたセンスでオカルトを極めたらこんな映画になるのかもしれない。 養子の子供と母親の関係性は、最近観た「万引き家族」よりも大好きだ。養子であっても子供は親を選べない事を痛感する。「万引き家族」の、家族を自分でセレクトする発想は好きにはなれない。 これは、疑いようもない愛の物語だ。 オカルトホラーとはいえ、そこにある愛とファンタジー要素を、僕は素直に評価したい。ただし、物語の帰結を、オカルトとしてブレと思う人には評価が下がるかもしれない、が。 唯、僕は、灯台が照らす光が詩的で美しいと思えた。 それだけで、とっても満足出来る映画だった。

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