2008年3月29日公開

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎

IN THE REALMS OF THE UNREAL/IN THE REALMS OF THE UNREAL: THE MYSTERY OF HENRY DARGER

822008年3月29日公開
非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

1973年、ヘンリー・ダーガーという孤独な老人が他界し、1万5千ページを超える小説と、そのほとんどが3メートル以上もある数百枚の絵が発見される。1892年にシカゴで生まれた彼は幼いころに母を亡くし、父も15歳のときに亡くなってしまう。彼はやがて知的障害児の保護施設に入るがそこを抜け出し、単身生まれ故郷のシカゴに戻る。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(25件)

切ない21.7%不思議15.9%知的13.0%ファンタジー8.7%泣ける7.2%

  • ivo********

    4.0

    ネタバレ常識の王国から

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tis********

    4.0

    彼の世界に触れること、それは不可能なのだ

    1973年、私が生まれたその年に、この世を去った人、 ヘンリー・ダーガー。 この人物の絵に偶然であい、引き込まれたことがある。 ある雑誌でたった一枚の絵をみて、なんとも不思議なインパクトを受けた。 可愛らしい少女達が、美しく暖かい色彩のもと、なんともいえないやわらかいタッチで描かれている。 しかし、その可愛らしい少女になぜか男性器がついているのだ。 私は少女だと思ったその姿はいったい・・・・? 挿絵の片隅に確か 「孤独なアーティストであり、作品は彼の死後、注目を浴びた。あまりの孤独に、女性を知らない」 というような事が書いてあったと思う。 すでに20年も前の出来事である。 そこに、この映画が飛び込んできた。 その非現実の王国の謎が分かるのだと期待して、映画館へ。 なんとも贅沢なこと、鑑賞者は私一人。 貸切の映画館で贅沢にもこの作品を観れるのだ。 15000ページの小説と、数百点にも及ぶ挿絵。 呼び名の「ダーガー」でさえ定かではなく、「ダージャ」ではないかとさえ言われている。 それほど外部と接触の無い男。 ヴィヴィアン・ガールズが動いた! あの絵が動いた! 感動した! ただ可愛らしく美しい絵ではない。 時にそのやわらかい色彩の中に、恐ろしくグロテスクな少女の表現がある。 素人なのか、天才なのか、それとも死後に発見された作品ゆえに評価されたのか・・・。 芸術とはなんとも不思議なものだと感じる。 しかし、その感動は上映30分で満喫することになる。 その後は延々と続くスライドショー。 劇場で転寝してしまったのはいつ以来だろう。 レビュを書くのも悩むほどの「癒し」だった。 繰り返し使われるたった三枚の彼の写真。 生い立ちに触れる場所の写真。 それを語る隣人達。 謎が深まるどころか、彼が一体何者なのかすら分からなくなるような組み立て。 そこにきて、ダコタ・ファニングの優しく、かわいい声。 完全にラリホーを唱えられた状態に・・・・・。 根性で目を開くが、また同じ画面。 その繰り返し。後半30分、睡魔との闘い。 ああ、ヘンリー・ダーガーさんごめんなさい。 あなたのその孤独とその素晴らしい才能、 みて楽しむだけにしておけということか。 あなたの世界に深入りしようとした事がきっといけないことなのだろう。 映画としてはあまりにも残念な構成でした。 彼の絵が好きな方は十分楽しめます。と言う事で星4つ。 動くその絵を見るだけで価値はある。 眠れない日にいいかも・・・・・・・。

  • o9t********

    5.0

    純粋であることは利己的であること

    映画はヘンリー・ダーガーが生涯をかけて紡いだ「非現実の王国で」をアニメーション(というか劇メーション)化してダコタ・ファニングがナレーションをする。というものと、ダーガーが書いていた「私の人生の歴史」という自伝のような日記に、彼を知る数少ない人のコメントを交えたものを並行させて進行させる、という、創作と現実が入り乱れて生きていたダーガーの生涯を表現するのに、実に理にかなった手法で興味深く語られていた。 スクラップコラージュカーボントレース写真拡大。 ダーガーが取る手法は本当に拙くて子供でも出来そうなものだ。 でもそれを17歳から80歳まで生涯かけて毎日やっていたというその凄まじさ。 タイプした膨大な物語、設定資料集とでも言うべき細部へのコダワリノート。 それはみんな、誰に見せるためでもない、自分のためだけに創ったものだ。 そうしないと生きられなかった、と言ってもいいかもしれない。 彼の唯一の拠り所、というより本来の彼の居場所だったのだ。 私が彼の作品を観るときにどうしても思わずにいられないこと、 「これは他人に見せるための、アートとして創ったのか?」 という問いの答えがわかったような気がした。 彼はそんなつもりは毛頭なかった。 彼は、自分が生きるために必要だったものを創っただけなのだ。 ただの生の自分、自分の思いを紙に残しただけに過ぎない。 しかし逆を言えば、それこそが「アート」である、とも言えるのかもしれない。 残念ながらダーガー本人の意思には関係なく。 ダーガーが望んでいない、それを享受するということに罪悪感とともにたまらない喜びを感じてしまっている私。 でも彼の非現実の王国は私にも身に覚えがないとは言い切れないもので それはたぶん彼に魅了された多くの人にとってもそうで 自分の不完全な非現実の王国を圧倒的に補完してくれている作品に言葉を失い 同時に安堵と興奮を覚えるのです。 ほうっておくにはダーガーが余りにも哀れだ、というのは偽善で 純粋に利己的な気持ちで彼の作品に触れます。 ああだこうだ解釈するのは止めて、そっと眺め滂沱の涙を流すに留めます。自分の為だけに。

  • mal********

    3.0

    ダーガーって知ってますか?

    世の中には不思議な人生を送った人がたくさんいるわけで、本作でその生涯を取り上げられているヘンリー・ダーガーも、死後に発見された大長編小説と数百枚の絵によって、スポットが当てられたわけです。近年では単純に”ニート””引きこもり”という言葉で片づけられそうな人物ですが、ダーガーは勤勉に働いていたし、隣人に迷惑もかけず、毎週教会に通っていたので、いわゆる”ニート””引きこもり”とは違うと思います。だから彼が少女の絵を大量に書いていても、色気やいやらしさを感じないのかもしれません。私は本作によってダーガーという人物の存在を知ったわけですが、その意味でも本作の存在意義は大きかったと感じました。もし、あなたがダーガーという人を知らない、または興味を持たられたなら、本作をきっかけにしてもらえればありがたいです。

  • am0********

    4.0

    自分と向き合いたくなる映画でした

    ダーガーさんは、子供の頃の施設での体験などから、他人と向き合うことが苦手になり、自分と向き合って×向き合って自室で過ごしたのではないでしょうか。とても切なくなりました。作品としては、ドキュメンタリーにターガーさんの小説や絵をふんだんに取り入れ、ダコタ・ファニングのナレーションも合っていたと思います。見た後に、「自分の内面を見つめてみよう」と思える映画でした。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎

原題
IN THE REALMS OF THE UNREAL/IN THE REALMS OF THE UNREAL: THE MYSTERY OF HENRY DARGER

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日