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僕の彼女はサイボーグ (2008)

監督
クァク・ジェヨン
  • みたいムービー 489
  • みたログ 3,554

3.45 / 評価:1830件

彼女の未来へのメッセージ

  • ミック! さん
  • 2008年5月31日 22時02分
  • 役立ち度 65
    • 総合評価
    • ★★★★★

意外に泣かされるファンタジー映画。

ヤフーのストーリー解説を読んで、感情がないアンドロイドという事で、冒頭のやけに人間らしい表現に戸惑いが。

でも、その疑問はラストで氷解。

過去の世界の情報をインプットされていないアンドロイドらしい、はちゃめちゃさが見ていて楽しい反面、反社会的な行為ばかり見せる意図が目についた。
いくら現代社会を分かっていないアンドロイドとはいえ、レストランで多くの食事を楽しんだその後は食い逃げ!

彼氏はその行為に驚くものの、その後のシーンではリンゴを盗み取り、まるでそれが楽しいイベントかのように彼氏もデートを楽しむ。
見ていて、気分が悪くなる程。

どつき回したくなる、彼氏の嫉妬させる為の彼女や、学校占拠事件のリポーターのオーバーな描写、コンクリート片に押し潰されそうになる彼女を前にして、「あ、それは駄目、駄目ぇ~!」そんなライトな台詞に少しうんざり。

先行して頭に入っていた韓国人監督の感覚という情報が純粋に映画を楽しむ邪魔をする。
そんな違和感を払拭したのが、途中出てきた彼氏の故郷の映像だった。
昔の日本の映像が流れると、不思議に涙が出てきて、監督がこの冒頭の情けない行動を見せた理由も、心のないアンドロイド役を日本人・綾瀬はるかが演じている理由も、日本映画として撮った理由も伝わってきた。

マナーもくそもない若者は周りを見渡せばどこにでもいる。

心が死んだような若者も多くいる。

真実の報道とは言えない大袈裟に面白おかしく取り上げるマスコミばかりいる。

仲間と面白く楽しくただ生きる人ばかりではなく、独り寂しく生きる人もいる。

サイボーグみたいにプログラムされた事しか出来ない人もいる。

何か昔ながらの日本と異なってきた現代日本。
その姿がこの映画で描かれたものなのかもしれない。

でも、力の加減を知らない、善悪意識の無いアンドロイドでも、少しずつ感情を学習していく。

第二次世界大戦の瓦礫の中から一丸となって復興したように、大地震の災害での出来事が彼女の記憶装置に焼き付かれ、未来への教訓として受け継がれる。

機械的なものに感情を持たせようとする努力こそ、現実社会でも必要な力ではあるまいか。
監督の愛が溢れている。


社会規範も身に付いていない彼女のはちゃめちゃぶりも面白く、災害に遭った東京の描写も迫力があり、邦画にありがちな貧弱なアクション等感じられなく、かなりサマになっている。

感情が無いと言いながら、アッチの話題になると、彼女式お仕置きを喰らうのだが、それはご愛嬌。

決して「愛してる」とは言わない彼女が愛しく、ピュアな恋に涙する。

彼氏の優しい人柄と、めちゃめちゃな彼女の成長に期待されているメッセージが伝わってきた。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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