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ルパン三世 GREEN vs RED (2008)

監督
宮繁之
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  • みたログ 262

2.09 / 評価:139件

不出来な偽ルパンvsご本家 を解説

  • Julienne さん
  • 2017年10月2日 22時36分
  • 閲覧数 668
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

GREENは70年代の第1シリーズの流れを汲んだ
宮崎駿さんのルパン、
REDは第2シリーズ以降のルパン、
っていうことでルパンマニア、第1シリーズファン
としてめっちゃそそられるタイトルでしたけれど、
いろんな点で残念な作品です。

画風は大塚康生さん、宮崎さん、丹内司さん系で
画力もあってみごたえありですけれど、
リアルタイムで第1シリーズをご存じのはずの
ベテラン脚本家さんの筋書きがなんだか残念、

民間の軍事組織とかはまだしも要所要所の
決め台詞がダサくっていまいち締まらないし、
シリーズ特有のユーモアも影を潜めて
ハートに響くものもなくって
終始満たされないっていう感じでしょうか。


世界中にいる偽ルパンが
ささいな事件をきっかけに日本に集結、
その中の一人=GREENと本家REDが対決
みたいな構図ですけど、

そもそも偽ルパンがどうしてこうも世界中に
増殖したのか、こんな出来損ないの
偽ルパン達が「稼業」として務まるのか、

なんでルパンの顔をした偽物がこれほど
たくさん存在するのか・・・などなど、
設定に無理があっていろいろ考えても
ありえないような、消化不良の連続、

1967年開始の原作40周年を記念して
これまで作られてきた数々の「ルパン」作品を
シナリオに強引にねじ込んだ結果でしょうか、

過去作のキャラや小道具などがところどころに
散りばめられてて(例のオマージュとか言われる)、
マニア心を刺激する工夫で
楽しませていただける点もいくつかありますが、

偽ルパンの一人を演じる芸人の片桐仁さんはじめ、
受け容れがたいくらいの違和感が筋書きにも
吹替のキャストにもあって終始しんどいです。
なんでこの人キャスティングしたんだろう・・・。

アイスキューブという謎のお宝をめぐって
繰り広げられる偽vs本家ルパン対決、
でも所詮本来なら天下のルパン様が相手にする
ほどの器の大きい男でもないただの小物・・・。
それがまた筋書きの違和感に拍車をかけます。



終盤はざっくり言えばヤスオ=偽ルパンたちは
あくまでフツウのヒトっていう締めくくり、
「今度の(ルパン)は・・・新型だ」
っていう物語の最後の一言も
それに込めた作者の意図はともかく、

ヒロインのユキコの最後のくだりなどに
象徴されるように、描写力とか表現力に
難があるために多くの点で
視聴者に伝わらない残念な結末でした。


五右衛門が“粗悪品”の偽ルパンに捕まったり、
次元がおなじく偽ルパンに苦戦したり、
不二子ちゃんが喫茶店で一人酔ってたり・・・
とにかく最後まで偽ルパンの声の違和感とか
演出が心地悪い、不出来な「ルパン三世」でした。

詳細評価

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