2008年4月19日公開

譜めくりの女

LA TOURNEUSE DE PAGES

852008年4月19日公開
譜めくりの女
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(51件)


  • dkf********

    4.0

    静謐なトーンの美しきサスペンス

    わずか85分の上映時間ながら見事に面白い。愛憎と嫉妬渦巻く復讐劇なのに少しもドロドロとした暗い展開がなく、終始静かに進むトーンが実に印象的な美しいサスペンス。こういう風合いの作品はありそうでなかったかも。 見ようによってはパンチ不足と受け取らてもおかしくないほどに羽目を外さない品のある語り口は、監督(兼脚本)のドゥニ・デルクールが映画畑の人ではなく、本業がチェリスト兼音楽大学教授という本物の芸術家であることと無関係ではないかもしれない。映画はこの一本だけを手掛けただけのようだが、映画監督としても十分やっていけるほどの素晴らしい技量とセンスを見せている。 無表情で黙々と自らの復讐を果たしていく主人公メラニー役のデボラ・フランソワが完璧に適役で鮮烈なインパクトを残す。かくも鮮やかで残酷な完全犯罪を見せつけながら、憎々しさを感じさせないのは彼女の演技力の賜物なのは明らかだ。 映画が長く物語を見せればよいものではないという好例。ちょっと空いた90分で楽しむには最適な一本になりえるはずだ。

  • lai********

    3.0

    ネタバレ女の武器

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • npp********

    4.0

    ネタバレいつまでも続く復讐心

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • low********

    5.0

    ザ復讐

    ピアノの試験で落とされ、その復讐の為、審査委員の一人の女性(ピアニスト)と仲良くなり、恋愛にまで発展してしまい、挙げ句の果てには、主人公のメラニーがいないともうやって行けなくなる程、復讐してピアニストの人生をメチャクチャにしてしまう。 そしてメラニーは、最後は笑みを浮かべながら、ピアニストの元を去る。あの、微笑みが強烈だったな。 後で見たインタビューでは、監督は日本映画を元に作ったそう。だからセリフよりも目で訴える感じで製作したとか。なるほどー、それでメラニーの目付きが鋭かったのね。

  • ivi********

    5.0

    ネタバレ怖い

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • buc********

    4.0

    アナタは どう読み解きますか‥‥‥

    この作品。ピアニストを目指していた幼い少女の夢を奪い、壊した女性ピアニストへの長い年月をかけた復讐劇・・・。そう説明して終わらせてしまえる程シンプルなものではない気がしました。 観る側に余韻と疑惑を残させ、登場人物の感情が掴み切れないまま、こちらの気持ちのたどり着く先までも曖昧にし、復讐劇なのに完全なる終わりではないような感覚が残る、何とも不思議な作品だと思います。 両親の期待を一心に背負い、自らもピアニストになる事を夢見て練習に励む少女メラニー。練習に練習を重ね、万全な状態で実技試験に望みます。 係の人に名前を呼ばれ 試験会場に入っていくメラニーの顔は自信に満ち溢れていましたが、その会場を後にする時、彼女の顔にあったのは満足気に微笑むそれではなく、怒りと悔しさのあまり輝きを無くした瞳と悔し涙でした。 実技試験審査員の一人であった人気女性ピアニストであるアリアーヌが、メラニーの演奏中に入ってきたファン女性が求めたサインに応じるという無神経な態度に気が逸れ、手が止まり、再び演奏を始めるもミスの連発。 結局メラニーの夢は絶たれ、その日を境に彼女は自分の中からピアノを封印してしまいます。 そして長い年月を経て、メラニーは自分から夢と希望を奪ったアリアーヌに近づき、彼女にとって”絶対に必要な存在””生きていく為になくてはならない存在”になり得てから、彼女の人生の全てを崩壊させるような結末へ ゆっくりと、したたかに、確実に、ミスなく誘っていくのです・・・。 何年も前の実技試験審査中にとった自分の行動の事も、彼女の存在も記憶に残らず、ピアニストへの夢を絶たせた事を知る由もないまま、優しい夫と愛する息子と共に優雅に暮らし、ピアニストとして表舞台を歩き続けるアリアーヌ。 そんなアリアーヌに近づき 演奏の成功を左右するとされる程重要な立場である”譜めくりの女”になったメラニーは 常に冷静で、喜怒哀楽を表に出さず、復讐をする”その日”を待っているようで居乍ら 時折 恋人を見つめるような・・・愛を伝えるような眼差しをアリアーヌに向けながら譜をめくり続けます。 そんな彼女の心の内にあったのは憎しみや復讐だけだったのか・・・。 憎しみや復讐を感じるなら、実技試験中にも関わらず ファン女性を会場に入れてしまった学校側や、会場を取り仕切っていた責任者、何よりもそのファン女性自身に対して感じてもおかしくありません。 なのに、メラニーの怒りと復讐の感情が向かったのはアリアーヌただ一人。 そんなアリアーヌへの視線、意味深なキス、触れ合う手・・・。 最後の最後、”譜めくりの女”としてだけでなく、”それ以上の存在”になり得てから一気にトドメを刺したその後のメラニーの表情・・・。 復讐を遂げた喜びにほくそ笑んでいるようにも、別の何かが心に渦巻いているようにも、その先にまだ何かがあるようにも見え、そう思わせつつラストを迎えるところにフランス映画らしさを感じ、妙な余韻と何とも言えない疑惑が残りました。 メラニーの最後の表情とアリアーヌへの感情・・・。 さて、アナタはどう読み解きますか・・・。

  • りゃんひさ

    3.0

    ネタバレ復讐の原因は・・・って考えすぎか

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tor********

    4.0

    見て損なし!

    恨みの発端となった状況があまりに突飛で とうてい信じられなかったですけど… とても面白かったので、二度目は音楽とは関係ない角度から観察。 肉屋のお父さん、やさしくていい人だったなあ。 こちらの世界は、ピアノ好きな女の子とつましい両親。 せまい居間には安物のビニールソファ、 お父さんはランニングシャツ、お母さんは粗末なスーツ、 ささやかなデコラの食卓には、ビフテク・フリットとスパゲッティ。 ピアニストの先生、気が弱くて人のよさそうな人だったなあ。 こちらの世界は、貴族出身のえらい弁護士の夫とできのいい息子。 田園のお屋敷にはテニスコートと地下プール、 おハイソは、朝ごはんでも高級スーツにネクタイ、 豪華なダイニングには、ジビエのラグーとシャンパン。 いい人であろうとなかろうと、 「持てる者」は往々にして無神経、「持たざる者」にダメージを与えても 夢にも気が付かないけど、受けた側は死んでも忘れない、 という陳腐で永遠のテーマを、 きわめて洗練された音楽と緻密な構成で表現した…のかも。 それなら「サイン云々」はただの口実でOK。 その他にも、 きれいなピアニストの妻を飾りにしたがる、夫の支配欲、 妻の、同性愛への逃避願望、 男性的な同業者の妻をもつ夫の浮気心、 などなど、さすがフランス映画は盛りだくさん 見ても決して損はないと思いますが、いかがでしょう。

  • adb********

    3.0

    クラシックファンから見た謎

     クラシックファンとしては,リサイタル会場で見かける譜めくりの女(ごく稀に「男」の時もあり)は,?一体誰がなっているんだろうか,?譜めくりも「プロ」なのか,?譜めくりを間違えることはないのか,?もしも譜めくりを間違えたら弾けなくなるのか,?譜めくりをするというのはどういう気分のものなのか,ずーっと気になっていた。  この映画が,その答えを与えてくれたわけではないけれども(まあ,重要な存在だというのは分かったが),歌舞伎の黒子のように本当ならいないはずの存在というか,普通は,無視される存在に着眼したのは,それだけで既にそそられるものがある。  ちなみに私は趣味でチェロを弾いているけれども,昔から「エンドピン」はいざというときに凶器になるなあと思っていたので,この映画を観て「やっぱり」と思ったわけだ。  しかし,この映画には「?」がいっぱいある。 ?演奏途中に入室してきたファンにサインすることがあり得るのか(当然,入室禁止でしょ。) ?その程度のことで演奏を中断するだろうか(よほどのことがない限り普通演奏を中断しないはず)。 ?そのようなエピソードがあっただけでピアノそのものを封印してしまうだろうか。 ?成人した少女とピアニストの邂逅は偶然なのか(だとしたらできすぎだし,最初からそれを目指して弁護士事務所に入所したとしたら異様すぎる)。 ?譜めくりが変わっただけで演奏できなくなると言うことがあり得るのか。  これを作ったのがヴィオラ奏者でコンセルバトワールの教授だというのだから,こういうこともあるのだろうけれどもちょっと理解に苦しむ。  観終わった後,「で?一体何だったの」という感をぬぐえないけれども,この作品の気味の悪さは,譜めくりの女の感情表現がほとんどなく,何を考えているのか分からないことによるものなので,感情表出してしまったら単なる復讐譚になってしまって,奥行きがなくなり,映画として成り立たなかっただろう。  ラストシーンで歩き去る譜めくりの女の口元にわずかな満足感をしめしているけれども,もしかしたらいっそのこと無表情にした方が良かったかもしれない。  フランス映画だから成り立ったお話であって,アメリカ映画ではあり得ない。  でもやっぱり異常者でしょ。  

  • ree********

    3.0

    ネタバレせっかくの緊張感、どうしてくれるの

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tsu********

    5.0

    染み入る怖さがトレビアン

    このまったりした間合いで、じりじりとサスペンスな状態に追い込まれる感覚にはまってしまった。あいかわらずフランスの上流階級の営む田舎のお屋敷も絵になる上に、しっかり地下プールつきのハイテク仕様だったりもするその奥深いリノベーションにも関心で、星いつつのトレビアンの巻でした。

  • que********

    4.0

    恐ろしさにおののきました

    「地上5センチの恋」の女優さんつながりで観ました。 さすがフランス映画です。 カメラと俳優さんたちの距離が近い。 ピアニストになる夢を挫かされた女性の有名ピアニストに対する復讐ストーリ。 最初は復讐ストーリーなはずなのに なんだかその女性がそのピアニストのことが好きなのかなって展開です。 なのでつい同性愛ものかなと思ってしまいました。 欧州映画にはありがちですから。 でも中盤からはその復讐色が鮮明に。 しかもアクション映画のようなはっきりとした復讐ではなく、 精神的に追い詰めていく復讐なんです。 復讐の恐さを言葉を使わず、間とか空気感でどんどん恐怖を増殖していくんです。 沈黙の恐怖がここまで恐ろしいものかと、 思わず鳥肌が立ってしまいました。 これはやはりフランス映画、フランス人感覚でしか表現できないのだと思います。

  • run********

    5.0

    ネタバレこわいけど、美しい

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • pin********

    3.0

    復讐劇

    フランスのサスペンス。復讐劇。 ピアノの試験で失敗した少女。以来ピアノは封印する。 そして大人になり、審査員のピアノ演奏家の子供の子守として家にもぐりこむ、、 上の立場の人って、 オーディションなどで選ぶ側にとってはその他大勢の一人でも いどむ側は必死で、命かけてるってわかってない。 淡々としているけれど目が離せない展開。 ヒロインの何を考えてるのかわからない涼しい顔つきが印象的でした。 それにしても、譜めくりってそんなに重要なポジションだったとは。

  • ken********

    5.0

    すぐ壊れそうな緊張感

    すぐ壊れそうな緊張感がたまりませんでした。 デボラさんは、何を考えてるかわからないけど、めちゃくちゃかわいかったです。 テニスウェアや水着姿は、マニア心をくすぐりますね。 おもしろく最後まで見れました。

  • yut********

    4.0

    ネタバレ恨みの1ページではなく.....

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • oce********

    4.0

    預けた信頼

    譜めくりという存在自体を知らなかったのだが、確かに両手を使う楽器であれば譜面をめくる際に演奏を止めなければならない。 それを手助けするのが譜めくりである。 ピアニストを夢見た少女のメラニーは、コンテストの審査員を勤めたアリアーヌによって夢を妨げられる。 時は経ち復讐のためメラニーはアリアーヌの信頼を勝ち取り、譜めくりとして近づいていく。 とても静かだが復讐の方法は実に恐ろしい。 ただただ復讐ではなく信頼をさせたのであれば、その落胆の大きさも想像がつく。 雰囲気がオゾンの「スイミング・プール」に非常に似ており、そのテーマ性もあって深みがあるサスペンスになった。

  • ts_********

    4.0

    ソフトタッチのサスペンス

    自分の予想とは違う展開に。もうちょっとハードなサスペンスかと期待していたけど、これくらいが意外とダメージが大きいのかな。デボラ・フランソワ、「ある子供」とは違った役で、好演でした。

  • jun********

    4.0

    静かなる復讐

    ピアニストを目指す少女は、音楽学校の入試の演奏時に、試験官のピアニストがファンにサインという無神経な行為をしたため、失敗してしまい、以来ピアノを封印する。 大人になった彼女は、ピアニストの家に住み込み、譜めくりという役を任される。彼女のピアニストへの眼差しは愛なのか憎しみなのか… ひと思いに復讐するより、相手にとって掛け替えのない人にとってから、何もかも奪って復讐するという形が最も怖い!“サイン”がずっと象徴的役割を果たすことや、ほとんどセリフがない中、眼差しだけで心情が語られる様が秀逸!

  • uu1********

    3.0

    どこまで計画的だったのであろう

    まず、動機がちっちゃい。一体いつまで根に持っているのであろうか。 復讐の仕方もとても根気がいる。復讐がばれる直前までとても相手を幸せにさせてしまうという複雑さ。譜めくりする人がこんなに重要だったとは初めて知りました。

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