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譜めくりの女 (2006)

LA TOURNEUSE DE PAGES

監督
ドゥニ・デルクール
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  • みたログ 281

3.77 / 評価:78件

復讐の原因は・・・って考えすぎか

  • りゃんひさ さん
  • 2008年5月5日 23時22分
  • 役立ち度 13
    • 総合評価
    • ★★★★★

カトリーヌ・フロは人気のピアニスト。デボラ・フランソワは、幼い頃ピアノのオーディションで審査員であったカトリーヌ・フロから無神経な行動をされて、ピアニストとしての夢が絶たれた・・・
これが復讐の原因として解説されているが、いやいや、そんなことじゃ面白くないでしょ。
デボラ・フランソワの背景を描かない演出で、いかようにも受け止めることができるので、次のように感じながら、鑑賞しました。

少女時代のデボラ・フランソワは、カトリーヌ・フロに憬れている。まぁ、恋しているといってもいいでしょう。
そんな少女が憬れのひとの前で、自慢の腕前を披露できる。緊張もするが、晴れがましい。
そのオーディションの場で、こともあろうにカトリーヌ・フロは、強引なファンの要求で、ポートレイトにサインをする。
デボラにすれば、ショックです。
こちらからすれば憬れている・恋しているのだが、相手はなんとも思っていなかったのだから。
そのショックのためと、カトリーヌはわたしの演奏なんて聞いいちゃいないんだとの自暴自棄から、再開した演奏は酷いものになってしまう。

そう、恋しさ余って憎さ百倍です。

だから彼女の復讐が、カトリーヌにとって無くてはならない存在になった上で土壇場で裏切る、という行為になるわけです。
あのオーディションを契機にピアニスト人生を奪われたことに対する復讐なら、「無くてはならない存在になる」という方法を選ばなくたっていいはずです。

カトリーヌにとって無くてはならない存在、それは、ピアニストに対する譜めくり役、精神が不安定な彼女の理解者、恋の対象、です。

確かに、デボラの喪失したピアニスト人生に対する復讐もないとはいえません。
ただ、その対象が、カトリーヌに向かう以前に、彼女の息子へ向かい、そのことは、とてもとても恐ろしくて嫌らしいのですが・・・

でも、やっぱり、復讐の原因は恋の意趣返し、と思いたいのですが、さてさて、考えすぎでしょうか?

上映時間も90分を切りタイトな仕上がりで、デボラ・フランソワの無表情の演技も効いているので、全体評価としては★3つ半です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
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