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スター・トレック (2009)

STAR TREK

監督
J・J・エイブラムス
  • みたいムービー 544
  • みたログ 3,967

4.07 / 評価:2,129件

予想を上回る傑作

  • オベリスク さん
  • 2009年6月2日 12時08分
  • 閲覧数 2405
  • 役立ち度 157
    • 総合評価
    • ★★★★★

不朽の名作SFシリーズが、装いも新たに2009年版SFアクション超大作として帰ってきた。
若き日のカークとスポック、そして懐かしいクルーたちの出会いを描く新シリーズが満を持しての緊急発進だ!

<ストーリー>
宇宙艦隊士官だった父を幼い頃に亡くしたジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)は
毎日、暴走とケンカに明け暮れる日々を送っていた。
ある日バーで、惑星連合艦隊の研修隊員と喧嘩している最中に
亡くなった父を知るクリストファー・パイク大佐(ブルース・グリーンウッド)に出会い、
800名の命を救った父の話を聞き、「父を超えろ」と宇宙艦隊アカデミーに志願するよう勧められる。
艦隊に入隊したカークだったが、艦隊でもトラブルメーカーとなる。
そんな時、緊急事態が発生し、カークは士官候補生に紛れ
パイク指揮するU.S.S.エンタープライズに乗り込むことに成功する。
破天荒なカークに不快感を募らせたスポック(ザッカリー・クイント)は
彼を船から追放するが・・・。

物語は24世紀の未来から始まる。
カークの父親が800名の命を救うという、伝説的なエピソードから
いきなり派手なアクションの連続。
J.J.エイブラムスらしいド派手な演出で、将来有望な若手俳優たちが宇宙を舞台に大活躍する。

今回の敵は未来から復讐のためにやってきたという設定になっている。
未来から来た敵は、当然技術的に進んでいて、エンタープライズ号は圧倒的に苦戦する。
絶体絶命の状況の中で、カークの精神力、度胸と勝負勘
そして並外れた勇気がピンチを打開する。

特に面白いのは、少年時代のスポックのエピソードである。
若い頃のスポックの性格が深く掘り下げられており、
常にクールなスポックには見られない一面が描かれているのは非常に興味深い。
バルカン人は感情を表に出さずいつも無表情だということになっているが、
若い頃のスポックは自分が「人間とのハーフ」という事から
家族の事になるとついムキになってしまう。
論理的な彼が感情をむき出しにする様子は、
未熟さとともに彼の愛すべき人間性を感じさせ、親近感がもてる。
また、若き日のカークとスポックが反目するシーンがあるが、
動と静の極端に違うもの同士が、ことあるごとに反発し合いながら
和解していく様子が描かれ、まさに二人のルーツ編のようだが
カークとスポックを軸にしながらも、エンタープライズ号の主なクルーにも
見せ場を設けており、そつなく周囲にも気配りしている。

ファンサービスの意味も込めてか
年老いたスポック(レナード・ニモイ)もタイムスリップして登場し、
エンタープライズを追放されたカークに未来人としての
アドバイスを送るシーンは長年のファンには感涙ものだ。

カークが追放された氷原に巨大モンスターが出現するシーンや
カークの手が饅頭の様に腫れるシーン、
スコッティが水の入ったチューブの中で流されるエピソードなど
コメディタッチの部分もあり、観客を飽きさせること無く
非常にエンターテイメント性の高い作品となっている。

映像も素晴らしく、宇宙空間の壮大な美しさには感動を覚える。
また、スペクタクルなシーンも多数用意されており
星が丸ごとブラックホールに飲み込まれるシーンなどは
思わず目を見張ってしまうし、
ラストの大逆転は、スリル満点でアドレナリン全開である。
J.J.エイブラムスの卓越した演出力には、ただただ脱帽する。

この新生「スター・トレック」は、主人公が
さまざまなトラブルや冒険を経て成長する青春物語であり、
シリーズを意識し過ぎないオリジナリティ溢れる作品となっている。
今後の続編が楽しみな、予想以上の傑作である。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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