あらすじ・解説
田舎からあこがれのパリに引っ越し、モンテーニュ通りの“カフェ・ド・テアトル”でウエートレスとして働くようになったジェシカ(セシール・ドゥ・フランス)。そんな彼女の前に、演奏を控える著名なピアニストや自分の生涯のコレクションを競売にかけようとしている美術収集家、そして舞台の初日を迎えようとする女優らが客として現れる。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(60件)
- old********
3.0点
あるレビューに私の最愛とも言えるチェーホフの『かもめ』と類似点があると書かれていたので、楽しみにして観たのですが・・・ 確かに人生の成功や幸福などについての描写はされている思いますが、そういう事を扱った映画は他にもいくらでもあると感じます。 今ここで『かもめ』を論じる気分にはなれないのですが、(『かもめ』の一応のリメイクとされている『リリィ』の所にはそれなりの『かもめ』の感想を書いていますが、この『リリィ』も『かもめ』とは大きくかけ離れています)『かもめ』はまず恋ありきの作品なのです。 それも、ほとんど皆が叶わない悲しい恋をしています。 第4幕のニーナの台詞もニーナの人生も、まず報われない恋ありきなのです。 その点本作に恋の要素は感じられず、ただパリの洒落たカフェに集うある程度成功したと感じられる人々を描写していて、私の心には何も響きませんでした。 綺麗なパリの夜景なども、フランスと言えばアンティークドール以外関心のない私には目に入らず… ただ唯一良かったと思ったのはピアニストのエピソードで、私も湖畔に住めたらどんなに嬉しいだろうかと… とにかく本作を観て『かもめ』を引き合いに出すのはあまりにも違うのでは、と違和感しか感じませんでした。 (レビューを書かれた方、本当にごめんなさいm(__)mこんな事を書いてしまって許してくださいm(__)m)
- kih********
3.0点
パリの雰囲気がいっぱい。街並みがそうだし、その色彩がそうだし、歌が、話しぶりが、……、これがパリなのでしょう。 このカフェを東京の下町に移したら『深夜食堂』ということになる。こういうと、「一緒にされたら困る」と、モンテーニュ通りからも新宿裏路地からも非難を浴びそうだが、それぞれ人生の表・裏を抱えたドラマが集積される場所という点で同じではないか。片方がお上品で片方が庶民的、というだけ。 こういう“集積場”というのが近くに欲しいね。最近ではコミュニティー活動として、サロン活動が立ち上がっている。町内会の公民館が会場になることも多い。ちゃっかり図書館ロビーを代用しているケースもある。病院の待合室がサロン代わりになっているケースも。 この映画では、カフェに出入りするひとりひとりの人生模様に踏み込んで行くほどでもない。ただただ、パリでございます、モンテーニュでございます、お洒落でございます、と、画面と会話の雰囲気を楽しめばいいように思うので、ございます。
- yok********
2.0点
女優やホテルの従業員の女性は生き生きと共感できる描き方をしているが、 主人公?ギャルソンのショートカットの若い女性の行動と、ラストのセリフにガッカリ。冷たくても雇ってくれたを人を見下すあの感覚、フランス万歳的な、嫌ーな部分がよく表現されていました。
- k21********
3.0点
一見成功した華やかな人生を生きている人たちの「不満足」。 その人たちの生活に軽やか~に入り込む 主人公の女の子が、 もうっ、かわいいっ 特に心に残る映画なわけじゃなかったけど、 ザッピングっぽい形式で それぞれのキャラクターがすっごく魅力的で どのキャラクターもファンになる 衣装とか内装も見てて楽しい おばあちゃんもかわいかったな~
- yos********
4.0点
素朴な作品です。 パリに旅行した気分。 でも旅行ではここまで人の心の奥には入れませんよね。 得した気分です。 狭い舞台ですが、人間模様を描き切っている点がいいですね。 そして、その舞台が花のパリ。 後味の良い良作でした。
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