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3時10分、決断のとき (2007)

3:10 TO YUMA

監督
ジェームズ・マンゴールド
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4.08 / 評価:744件

オリジナル版を凌駕した傑作ウエスタン

  • 一人旅 さん
  • 2018年11月18日 16時40分
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジェームズ・マンゴールド監督作。

強盗団の首領と彼を駅まで護送することになった牧場主の関わりと理解を描いた西部劇。

米国人作家:エルモア・レナードによる1953年発表の短編小説「3:10 To Yuma(3時10分ユマ行)」を原作としたデルマー・デイヴィス監督『決断の3時10分』(1957)をジェームズ・マンゴールド監督が半世紀振りにリメイクした男気漲る西部劇で、多くの面でオリジナル版を凌駕した傑作に仕上がっています。

大まかな粗筋はオリジナル版を踏襲しています。干ばつにより経済的に困窮している牧場主が、駅馬車への強盗を繰り返していた悪名高き無法者一味の首領をユタ行の汽車が発車するコンテンション駅まで護送するというもの。執拗に追ってくる首領の手下の目を欺く為に採る妙策や、駅近くのホテルにおける牧場主と首領の心理的駆け引き等も忠実に再現しています。

登場人物の細かな台詞や仕草、立ち位置を含めオリジナル版との共通点が随所に見られる正統リメイクですが、オリジナル版との大きな違いは駅に行き着くまでの過程にたっぷり時間を割いている点にあります。オリジナル版では案外あっさりと駅に到着する流れですが、リメイクではその部分にしっかり肉付けが施されていて、牧場主と首領の心理的距離を縮める為のエピソードが追加されています。また、リメイクは牧場主の“父親としての誇り”に重きが置かれた作劇になっています。その為、リメイクでは首領の護送に途中から息子が同行することになり、オリジナル版以上に牧場主と息子の父子関係の変容がドラマティックに活写されていきます。

そして、駅周辺におけるクライマックスではオリジナル版を凌駕する緊迫の銃撃戦が繰り広げられます。四方八方からの狙撃を回避しつつ駅に向かって疾走するシーンの臨場感は圧巻。オリジナル版とはまるで異なる驚愕の結末に思わず唸らされると同時に、オリジナル版以上に確信的に描かれる―“牧場主と首領の相互理解”の光景に男性なら必ず胸が熱くなるでしょう。

首領役はオリジナル版のグレン・フォードからラッセル・クロウへ、牧場主役はヴァン・ヘフリンからクリスチャン・ベイルにバトンタッチ。R・クロウは男の色気と渋みを体現したいぶし銀の妙演を披露、C・ベイルは己の誇りを取り戻す為に生死を賭けた闘いに身を投じる牧場主を実直さを匂わせた演技で魅せています。また、首領の残忍な側近を演じたベン・フォスターの怪演も拍手喝采ですし、オリジナル版よりぐっと年齢の上がった息子を撮影時15歳の新鋭:ローガン・ラーマンが好演しています。

詳細評価

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