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痛いほどきみが好きなのに
2008年5月17日公開

痛いほどきみが好きなのに

THE HOTTEST STATE

1172008年5月17日公開

chi********

3.0

ネタバレマーク・ウェバーでは成り立たない話

これは、イーサン・ホークの話で、イーサン・ホークでないと成り立たない設定なのでは? マーク・ウェバーは、イーサンを彷彿とさせる話しっぷりをしたり、いつもながら器用な役者さんだとは思いました。だから、彼がどうの、ということではなく、単に、話の流れ、特に彼女が別れを決心した心情が、万年ダメ男でいい人のマーク・ウェバー相手なのと、「今を生きる」直後の、脚光を浴び始めたイーサン・ホークでは、まったく違って読めるってことなんです。 だから、すごく楽しかったメキシコの旅の直後に、彼女が突然別れたくなっちゃう、なんて言う、女子からみてもつじつまの合わない展開に見えるわけですが、 これは『旅は楽しかったけど、彼はダメ男だし、正直疲れたし、自分も自立したいし』とかいう理由じゃなくて、当時のイーサンを相手として考えたら、 『自分も歌手になりたい夢があるのに、今をときめく俳優の彼にくっついてメキシコ行って、振り回されて、自分は一体何をしてるんだろう?前の彼みたいにいつ捨てられちゃうかわかんないのに。彼の存在からは独立した存在になりたい。』 という理由でしょう。だから、その後の彼女の歌手活動が活発になってるんだし。 それに、あの場合の「自立したい」という日本語訳では、『女性として』自立したいって言ってるだけに聞こえて、ちょっと安直かと。 でも、父親役で息子の自分に接するイーサンの、いろんな感情をお腹に抱えて話すような演技を観て、この映画の意義がちょっと見えたような気がしました。 このストーリーの総ての事柄を理解しているのは彼で、だから、彼の演技だけすごく深まっていた、という感じ。そのなんともいえない表情をしたイーサンの演技を見て、この話は彼が映画にしなければならない重要な事柄だったのだな、と思いました。 ほんとは☆2つにしたいとこだけど、イーサンの演技、存在感も含めて素晴らしかったので☆3つ。

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