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痛いほどきみが好きなのに
2008年5月17日公開

痛いほどきみが好きなのに

THE HOTTEST STATE

1172008年5月17日公開

ima********

3.0

歯は浮かず、ハートが浮つく等身大。

柄にもなく、恋愛映画です。 映画館での事前告知で分かっていたのに、見てしまいました。 避けていた訳でもないけど、やっぱりオッサン一人じゃ、こっぱずかしい。 私的には、ガタカのイメージをいまだに引きずる イーサン・ホークの自叙伝が原作。 監督まで買って出て、出演まで。 しかしながら、“役者”である主人公は、 イーサン・ホークとは似てもにつかない、どちらかと言えばブ男。 お相手も、瞬間「美しく」も見えるが、美人にはちと足らない普通すぎる女。 そしてお話しは、笑みがこぼれたり、涙を滲ませる恋愛物語ではなく、 誰にでもある自己満足でしかない“色恋ざた”ストーリー。 兎に角、偶然出会って、駆け引きして、「チュー」をして イベントをキッカケに肉体関係を結んだら、一気に貪りあって、 事情で会えない時間を境に、噛み合わなくなって 男は尽きぬ欲望のままもがき、女は反動なのか、冷静に現実へ向かう。 そして、ジ・エンド。 だれでも経験する、人に放した途端に“うぬぼれ自慢話”となる類の話。 若造ならではの恋愛話は、深夜ラジオや雑誌によくある、悩み相談を読むようである。 逆に、こんなありふれたストーリーを、よくも映画にしてくれたと感心してしまいます。 “リアリティ”と言う称号をあげたいけれど、“身近”すぎて躊躇してしまいます。 “臭い”として漂う現実感が見事に散在しています。 口説き文句に、酒のニオイが絡むバーカウンター。 ペンキ臭さが、浮き足立たせる二人っきりの彼女の部屋。 他人の家の独特なニオイが放たれる、つっけんどんな彼女の母親とのダイニング。 肉体のニオイが絡まり充満した、薄日が差すホテルの一室。 楽しくも哀しくも無い、自己中心的なドラマは、誰もが経験する肉欲物語。 歯を浮かすことなく、涙腺も刺激されず、何かが心に引っかかる等身大すぎる映画です。

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