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ミスト (2007)

THE MIST

監督
フランク・ダラボン
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3.41 / 評価:4,112件

解説

『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリー。霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、常軌を逸していく人々の姿を描く。混乱する人々をまとめようとする主人公を演じるのは、『パニッシャー』のトーマス・ジェーン。『ポロック 2人だけのアトリエ』のマーシャ・ゲイ・ハーデンが、混乱をあおる狂信的な宗教信者の中年女を怪演。思わず目を疑うような、驚がくのエンディングが用意されている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム(ウィリアム・サドラー)が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2007 The Weinstein Company.All rights reserved.
(C)2007 The Weinstein Company.All rights reserved.

「ミスト」生きることの中で遭遇する怖ろしいものの存在を暴き出す

 視界ゼロの白霧の中を自動車のハンドルを握ってゆっくりと進む。霧の中のどこかに怖ろしい何かが存在することは分かっている。しかし、留まるか、ガソリンの続く限り進むかしか選択肢はない。車内に同行者があることは恵みである。こんな場面に鎮魂歌めいた音楽が流れると、なるほど、生きるということはこのようなことでもあったかと腑に落ちる。「ミスト」はそんな映画だ。

 スーパーマーケットで買い物をしていた人々が、人間を襲う恐怖の霧の発生によって外部に出られなくなる。同じ状況下に置かれた多くのゾンビ映画では人々は一致団結して戦うが、本作では恐怖ゆえに判断力を失った人間の集団が、外部の敵より怖ろしいものに変貌していく。ここまでは原作通り。が、フランク・ダラボン監督は新たなエンディングを加え、この集団異常心理を回避できた人々ですら避けて通ることができない、生きることの中で遭遇する怖ろしいものの存在を暴き出す。この追加部分によって映画が一気に奥行きを増すのだ。

 だが、こうした物語は背後に隠し、表向きはホラー映画の定石を守っているのが本作のよいところ。異様な昆虫系生物が大量に登場、人体の変貌や流血もたっぷり。霧の中にあまりにも巨大すぎる異形の生物も出現するが、その造形と動きは優美ですらある。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2008年5月9日 更新

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