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クライマーズ・ハイ
2008年7月5日公開

クライマーズ・ハイ

1452008年7月5日公開

bon********

4.0

ネタバレ役者の見本市

最近お気に入りの原田眞人監督作品って事で少し前の作品だが鑑賞した。 クライマーズハイとよばれるオーバーペースによる登頂失敗と新聞記事を拙速で出すことの危険性を重ねたようだが、登頂失敗は死につながるが新聞の誤報なんてあとでいくらでもリカバリーきくんだから大袈裟である。 見所は役者の演技。まさに見本市という感じで見応えあるのは確か。個人的には山崎努の演技は神域に入ったと思った。 堤真一、滝藤賢一、尾野真千子、でんでん、堺雅人、皆川猿時、この作品の後大きくブレークし、2020年現在も活躍し続けてるのは凄いことだ。 いい歳したオッサンがタメ口で怒鳴り合う現場はそれだけで壮観だ。職制を越えて良いものを作ろうと必死になる男達というのはカッコ良いものだ。繰り返しになるが、新聞なんざ出鱈目書いても後でなんとでもなるだろ。実際彼らはそうしている。話のクライマックスに描かれた堤真一の新聞の無謬性に対する矜持は過剰だ。世間は新聞なんて大して信用していない。小説が書かれた80年代はまだ幻想が残ってたのかもしれないが。あと、親子の話をサブストーリーとして挿入しているが全くいらない、伏線が弱いのに回収に時間と手間をかけすぎている。作品の構成としては全く感心しない。高嶋政宏など途中で忘れられていたし、セクハラ問題も置き去り。原作を詰め込もうとしたんだろうが、そのへんはバッサリいって良かったのではないか。

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