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ぼくの大切なともだち (2006)

MON MEILLEUR AMI/MY BEST FRIEND

監督
パトリス・ルコント
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4.26 / 評価:174件

解説

人生の半ばを過ぎた2人の男が、偶然の出会いをきっかけに、不器用ながらも友情を育んでいくハートウォーミング・ストーリー。監督は『ハーフ・ア・チャンス』など、新作をコンスタントに発表し続ける名匠パトリス・ルコント。主演は『あるいは裏切りという名の犬』のダニエル・オートゥイユと『戦場のアリア』のダニー・ブーン。シンプルだが深みのあるテーマをかかげながら、男同士の友情を繊細(せんさい)につづったストーリーが温かい感動を呼ぶ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

友人と呼べる人間がいないことを指摘された敏腕美術商のフランソワ(ダニエル・オートゥイユ)。ショックを受けた彼は、ビジネスパートナーのカトリーヌ(ジュリー・ガイエ)と“10日以内に親友をつれてくる”という賭けをする。そんな中、フランソワは陽気なタクシー運転手のブリュノ(ダニー・ブーン)と出会うが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2006.FIDELITE FILMS-WILD BUNCH-TF1 FILMS PRODUCTIONS-LUCKYRED./WISEPOLICY
(C)2006.FIDELITE FILMS-WILD BUNCH-TF1 FILMS PRODUCTIONS-LUCKYRED./WISEPOLICY

「ぼくの大切なともだち」様々な格差や壁を壊していくルコントならではの繊細なドラマ

 ルコントの新作の導入部には、この監督のスタイルを逆手にとるような面白さがある。「タンデム」や「列車に乗った男」では、男同士の友情や絆が、含みのある様々なエピソードを通してさり気なく描き出されていた。だが、この新作の場合はそうはいかない。

 仕事だけが生き甲斐の美術商フランソワは、10日以内に親友を披露しなければ、高額な壷を失ってしまう。自信に溢れていた彼は、なりふり構わず友だちを探し、誰とでも親しくなれるタクシー運転手ブリュノにノウハウを学ぼうとする。そんな姿は滑稽だが、もちろんただのコメディでは終わらない。

 ブリュノは、実は心に傷を抱え、クイズ番組に出場する夢を支えにしていた。骨董という物だけを友とするフランソワと、知識という情報だけを友とするブリュノ。そこには、勝ち組と負け組の孤独を見ることができる。

 ルコントは、ひねりを効かせた展開のなかで友情と愛について考察を加え、勝ち組と負け組の格差や異性愛者と同性愛者の壁を壊していく。この映画では、次第にルコントならではの繊細な人間ドラマが浮かび上がってくるだけではなく、導入部の賭けも実は友情から始まっていたことがやがて明らかになるのだ。(大場正明)

映画.com(外部リンク)

2008年6月19日 更新

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