2008年6月7日公開

休暇

1152008年6月7日公開
休暇
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(141件)


  • 多分映画好きなおばさん

    4.0

    観賞後じわじわ気分が落ちます

    DVDにて鑑賞。 多めの星ではありますが、 絶賛されている事もあり、 星が一つ少ない理由から先に言います。 見ているときは、なんとなく覚悟はしていましたが、 抑揚がなくて、退屈にすら思えます。 日常をひたすら流すような、 そんな感じです。 眠くはならなかったけれど、 少し公開日が前の作品なのもあり、 こちらはこちらで、私は好きではないけれど、 昨今非常に増えた音楽を多用せず、 俳優さんたちの演技でギリギリ成り立つ演出で、 眠くなってしまう人もいるかも。 時系列がむちゃくちゃで、少し頭が混乱しました。 もう少し、映像や説明が丁寧に分かりやすくして欲しかったです。 あと、できたら大塚寧々さんとの生々しいシーンは見たくなかったかな。 とはいえ、 着眼点はすごく良い作品だと思います。 刑務官と言う仕事、死刑執行の方法…。 知る由もなかったので、むしろ原作が素晴らしかったのかな。 良かったポイントですが、 意義があったと言うべきなのか、 普段平和に過ごしている自分には、この作品では、 なぜか観賞後、時間が経てば経つほどどんどん何かに追い込まれました(苦笑) 見てるときは退屈すら思えたのに、いわいる胸くそ系の余韻とは全く違う、 後味が悪いと言うか、 なんとも言えない泣きたくなるような、 辛く複雑な印象を植え付けられます。 そういう意味では良い作品です。 良い意味で、友達とかに簡単にお勧めできない作品ですが…。

  • しんや。

    4.0

    ネタバレ死刑制度に対する作品

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tam********

    4.0

    刑務官という職業を知る

    死刑そのものよりも、刑務官の日常や心境の移り変わり、特異性を描いていると自分には思えた。私には刑務官という職業は絶対にできないと同時に感じた。

  • ada********

    2.0

    死刑制度

    死刑に対して、個々に意義を持たれる制度だと思う。先日、死刑制度への報復として過激分子が原宿で人々をはねた事件が発生した。 その事件後に、本映画を視聴した。はっきり言って何を主張したいのか明確に受け取ることができなかった。刑を受ける者、その刑に係わらなければならぬ者、両者の心理描写を映像化し、その上で何が残るのかを描きたかったのだろうか。 この重刑を受けるということは、それに見合う行為を自ら犯したということ。 人権を口にする者もいるが、罪人であろうが、人としての権利(衣食住)はあるでしょう。ならば、命を奪われた人間の権利は、もういない人だからと無視をするのか。この映画では老夫婦の幻影(霊)が出てきたが、犯人に殺されなければ人生は間違いなく止まることはなかったわけで、そこで終わらせた犯人に一般生活とは違う生活を長期に強いるだけでは済ますべきではないと感じる。 残酷な行為とは、己が欲望のために理不尽に人々を殺した犯人達に対しての言葉だと思う。(人という生物の欲への最終害悪行為) 本映画を視聴して、代わりとなる量刑が無いかぎりは、必要不可欠だと私は思う

  • fg9********

    3.0

    自ら命を絶つことを防ぐためなのか?

     …あらすじは、解説のとおり。     途中から2回目の観賞であることが分かったが、視点が、死刑囚中心なのか、刑務官中心なのか、定まっていないように感じた。     死刑執行の直前の、神父による懺悔の言葉が、キリスト教には全く関心の無いオラッチにとって、何ともチグハグのように思えた。     それにしても、死刑執行日が当日突然になって知らされるなんて驚きで、何の心の準備も出来ないのだろうなぁ?(自ら命を絶つことを防ぐためなのか?)

  • fue********

    4.0

    死刑囚にだって人権はあるのでは?

    死刑制度は、命をもって償う必要がある罪を犯した者がその命を差し出す、もしくは裁く人間がその命を奪い盗る制度だと思います。命を差し出すのか奪い盗るのか、結果は同じでもそこには大きな隔たりがあるのではないでしょうか。私は、これといった思想がある訳ではないですが罪人にも人権があって、どうせ死んでしまう人間にもその意味を考えるくらいの人権はあると思います。究極を言ってしまえば、私達だってどうせ死んでしまう人間なのです。この映画の死刑囚は、結局のところ罪に対して命を差し出しているのではなく、平凡で不器用だけど、なんとか幸せになろうとする一刑務官に差し出す結果になってる気がしました。

  • jas********

    4.0

    ネタバレ人の命の重さ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • nom********

    3.0

    死刑という罰

    死刑制度について、色々と考えていたことから鑑賞。 死刑執行を控えた死刑囚と執行役の刑務官のお話。 この映画では、死刑囚の犯した犯罪はほとんど描かれない。 だから、聴衆もこの死刑囚の犯した罪が死刑に値するのかどうか、 自分の中での答えを出すことができないまま執行される。 だからこそ死刑制度そのものや、それに関わる人々の心情に目が向くようになっているのだろう。 死刑というものの残酷さを改めて感じた。 人を殺めることが認められているということの恐ろしさ。 怖くて怖くて仕方がなかった。 結局、執行を告げる瞬間から執行の場面は、 目も耳も塞いでいて見ることはできなかった。 きっと死刑は「正しい」ものじゃない。 でも私は反対なんかしない。 あまりにも自分勝手な犯罪の報道を耳にするたび、 被害者本人やその家族のことを考えると、本当に本当にやりきれない。 罪を犯すことは正しくないのだから、 同じく正しくない死刑で罰せられることに値するのではないのだろうかと考えている。 だけど、捜査をするのも人間で、裁くのも人間、執行するのも人間。 何が真実で、どの犯罪が死刑に値し、そうでないかを正しく判断することが 果たして可能なのだろうか。 そして私は、執行場面を見ずに済んでいる。 私の知らないところで執行されていく死刑。 だけど、それに関わってる人々が確実にいるという現実。 当たり前だけど、これでいいのかなってふと思う。 そんなことを思った映画でした。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    金田の魂は安らかな場所に行けただろうか?

    原作は吉村昭の短編小説。『休暇』というタイトルは、そのものズバリの意味の他に、死刑囚・金田(西島秀俊)の魂が現世のしがらみを逃れて安らかな場所に行く、という意味も込められているのではないか。 映画の冒頭は、何かの書類に印鑑を押していく場面だ。その書類は「死刑執行命令書」であることが分かり、最後に法務大臣の大きな印鑑が押される。ひとりの死刑囚の運命が決まった。この場面で、われわれ観客は『休暇』がどんな映画なのか、察することができる。 監督は門井肇という人で、不勉強にも本作を観るまでこの人のことを知らなかった。監督の他作品「ナイトピープル」や「棚の隅」という映画も観たことがない。寡作の人みたいで、もっとこの人の映画を観たいと思う。ただし『休暇』という死刑を題材にした、人間の業をえぐる深い作品を発表した後、この人が興味を持つ題材って何なのかと考えてしまう。 イメージカラーは白。死刑囚が収容されている拘置所の壁の色だ。本作の白は純粋無垢な意味ではない。すべての自由意思を奪われ、命さえ権力に委ねなければならない、大罪を犯した人間のなれの果てがこの白に濃縮されていると思った。 高い予算が組まれた作品とは思えないが、囚人が生活する部屋の使い込まれた感じが、よくできていた。今まで多くの死刑囚がここで最期の日々を過ごしたのだろうなと、映画に登場しない彼らの呼吸や体温を感じさせるリアル感があった。 金田が死刑執行されるまでの日々と、刑務官・平井(小林薫)が休暇を取得して新婚の妻・美香(大塚寧々)と彼女の連れ子と一緒にささやかな新婚旅行に出かけるシーン、そして平井が美香とお見合いして結婚披露宴に至るまでの回想シーンが、並行して描かれる。 親子3人が乗る山梨県のローカル線が空撮で映し出されるが、この列車は人生とかささやかな幸せを象徴しているのだろう。季節は晩秋か初冬のようで、美しい風景だがどこか寒々としている。死刑執行の「抑え役」を志願することで休暇を取得したという後ろめたさ、新しい家族と幸せを掴むことができるのかという不安。そんなものを感じさせる風景である。 淡々と進む映画だが、2回ほど不意にドキリとさせる場面もある。1回目は金田の背後にたたずむ二人の幻だ。詳しい説明はないが、彼が殺害した人々であることは容易に想像がつく。金田は二人の気配に勘付きながら特にリアクションを取るわけではない。幻の二人は無表情に見つめているだけだ。そこからは苦痛とか恨みといった感情は見られなかった。 2回目は映画の後半、旅行先の旅館で平田が美香の連れ子を抱きしめる場面だ。 この仕草が、「抑え役」の仕事とまったく同じなのだ。同じ動作でも、一方が他人を死に追いやるため、もう一方が子供に愛情を注ぐため。この落差に息がつまりそうだ。 一応説明しておくと、抑え役というのは、絞首台から落下してきた死刑囚の身体を支えて、いわば最後のとどめを刺すみたいな仕事である。毎日死刑囚と接している刑務官でさえ尻込みする、精神的につらい仕事だ。この業務を務めた者には1週間の休暇が与えられることになっている。『休暇』というタイトルが非常に重たい意味をもって迫ってくるのだ。 平田は新婚旅行中も死刑執行のことが頭を離れず、公園のトイレで激しく嘔吐したりする。精神的に参っているのは他の刑務官も同じだ。披露宴で肉料理が出るが、招待されたベテランの刑務官たちは死体を連想するのか、ほとんど残してしまう。ただひとり、若い新人の刑務官(柏原収史)だけが美味しそうに食べている。私たちは柏原の目をとおして、普段見ることのない刑務官の仕事に接するわけだ。 平井の結婚相手、美香がいう。うろ覚えだが、こんなセリフだったと思う。 「あなたは一度も私の元旦那のことを聞かない。私のことも、達哉(美香の連れ子)のことも興味がないみたいだ。それでもいい。私はそんなあなたと一緒に生きて行くことを決めたのだから」。 本作でいちばん心に突き刺さったセリフだ。平井は仕事上、他人の個人的事情に極力踏み込まないようにしていたので、その習慣が私生活でも抜けないというわけだ。美香は彼の事情を薄々気づきながら、それでも自分の人生を彼に委ねる決心をしたのだ。新しい家族に幸多いことを祈らずにはいられなかった。 最後に、金田がどんな罪を犯したかについては劇中ではいっさい明かされない。それでもいいと思う。現実社会では憎むべき死刑囚も、その魂が安らかな場所に行けることを願ってしまう。そんな思いを感じるのも、映画を観る醍醐味の一つだと思うのだ。

  • ごぉ

    4.0

    ネタバレ死刑執行バーチャルリアリティ。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • hir********

    5.0

    これも、ひとつの「ひとごろし」。

    「死刑」は、実を言うと反対だ。 ただ、今の日本の法制度では、無期懲役だと、シャバに出て来れてしまうらしく、 本当の意味での「無期」では、ないらしい。 俺としてのベストは、「死刑」ではなく、一生、シャバに出られなくして欲しい。 ・・・と言う事を、強く感じたのが本作である。 「死刑執行」を行う刑務官を主人公に添えた映画だった。 「執行」シーンが、あまりに「生々しく」、リアルだった。 観ていて「吐き気」を催しそうなくらい・・・ 西島秀俊の「名演」は、かなりのインパクトだ。 俺は人生で、3人・・・首を吊った人間を見て来ている。 どんなに「化粧」を施しても、あの「表情」は特徴的で忘れられない。 決して綺麗な「表情」で、死んではいない。 「死刑」とは「ひとごろし」だ。 この映画で、初めて「押さえ役」なるものが存在する事を知った。 俺は、たった3回でも、考えるのさえ「恐ろしい」ものを見ている。 ソレを、「刑務官」の人達は、 「その瞬間」を、目の当たりに体験するのだ。 映画だから、綺麗に撮られているが、現実はもっと汚く、おぞましい。 その作業を、刑務官の人達が、行っているのかと思うと、何とも心が痛い。 主人公の結婚式。 新人だけは、ムシャムシャ食ってるが、 同僚達は、いっさい「料理」に手をつけていない。 これからなのか、終わった後なのかは、わからなかったが、 意識の中に在る「死刑執行」が、彼等の中で、「結婚式」に出る事と「矛盾」してくる。 「人間」なら、当然のことだ。 めでたい結婚式だというのに、心から笑えない。 こういう職業の人達にこそ、「心のケア」を、「国」がしてあげなければ、いけない。 主人公が、なぜ「押さえ役」を自分から名ノリ出たのか? 彼は、これから、結婚をする。 それも、子持ちの女性との初婚だ。 彼は「生きていく覚悟」を決めたのだ。 アカの他人の子供の面倒を看る人生を、送る事に決めたのだ。 だからこそ、「アカの他人」の「死」を看とる覚悟も決めたのだ。 「いのち」を看とる、ソレはたびたび出て来る「蟻」の描写でわかる。 すべての「いのち」は、ちっぽけで、頼りないものだが、 だからこそ、慈しみ、看取る事こそ、尊いのだ。 そんな静かなメッセージが、込められていた映画だったと思う。

  • edo yabo

    4.0

    死刑って、どういうことなんだろう

    日本は死刑のある国です。 いろいろ議論のあるところですが、死刑判決がでた者はいつか死刑になるのが法律としては正しいのでしょう。 また、法律という名の下に人を殺しているというのも事実です。 誤審がないとすれば、死刑囚はそれ相当の犯罪を犯しているといことではあります。 私たちは、刑が執行されたことをマスコミ報道で他人ごととして、ときどき知ることになります。 この映画は、ある死刑囚の刑の執行に係わる刑務官を中心にその死刑囚も含み、拘置所の生活と死刑の実際を丁寧に描いています。 休暇というタイトルは、死刑執行の際、支え役を務めれば1週間の休暇が与えられることからついたものだと思います。 死刑囚は、どんな犯罪を犯したのかは、まったく表現されていません。 老夫婦の幻にようなシーンがあったので、実の父母でしょうか? また、面会に来た妹は一言も話すことができませんでした。 死刑囚の生活はまったくの模範囚です。 でも、死刑の執行命令は下ります。 ある刑務官は、シングルマザーである女性と見合いをし、結婚することになります。 休暇がとれない刑務官は、新婚旅行には行かれないと思っていました。 そこへ死刑の話が出ました。 支え役をすれば、休暇がもらえます。 刑務官は立候補します。 死刑は執行され、翌日は結婚式で、続いてささやかな新婚旅行です。 異常な中での日常があります。 不器用な刑務官は、妻の連れ子となかなか馴染みません。 しかし、生きている者の決意として、この男とこの女の暮らしが前を向いているように感じられました。 もちろんこのとき、死刑囚はこの世にいません。 映画の中で、死刑執行シーンがあります。 日本は絞首刑ですが、実際どういうものかはまるで知りませんでした。 かなりリアルに表現されているということなので、刑務官の1週間の休暇は当然だと思いました。個人的には一生に一度でも立ち会いたくはないと思いました。 この映画は、音が非常に少ないのが特徴だと思います。 刑務官の足音がやけに気になります。毎日どこかビクビクしている死刑囚の空気感がいつも画面にあるようです。 死刑囚の役の西島秀俊、渾身の演技です。特に死刑執行直前の数分のシーンは引き込まれます。人は自分の死に直面したら落ち着いていられる訳はないと、当たり前のことなのかもしれませんが、胸に刺さる演技でした。 刑務官の役の小林薫、不器用さが滲み出ていて良かった。 死ぬ者に対し、生きていく者としての決意は、これも滲み出ていたように思います。 主役なのですが、台詞は少ないです。でも、それ以上の表現は十分にあります。 やっぱり上手いです。 本人には失礼ですが、意外に良かったのが、刑務官の妻になる大塚寧々。 シングルマザーが覚悟を決めて、この人と幸せになるんだという意思がよく現れていたように思います。ときどき垣間見せる、女として愛されたいという気持ちも何か切ない。 この作品は、原作小説があるとのことですが(未読です。)、きっと丁寧に書き込まれているうだろうな、と思わせるものです。 最後に、死刑ってどうなんだろう。 この映画を見た人は、きっと震えます。

  • leo********

    4.0

    ネタバレ死刑の執行というもの

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yuk********

    5.0

    静かだけど力強く響く作品

    キャスティングが素晴らしく、 どの俳優もとても自然な演技が光る。 先進国としては今や少数派である、 死刑という極刑をいまだに継続している日本。 しかし、死刑執行が日常的に行われているかというと決してそうではない。 死刑執行が行われれば、その日のニュースとして流れるほど、 特別でデリケートなものだ。 日常的に行われているものなのであれば、 それを生業としている人達も、もっと迷わなくていいのかもしれない。 死刑の是非を問うのではなく、静かに、周辺の人達を描いた傑作。 制作費はほとんどかけていないだろうが、 こういう静かな作品こそ、日本映画の真骨頂だと思う。 演技力を無視した派手なキャスティング、 わざとらしい演出と演技ばかりの、 大げさな邦画(でもなぜか大ヒットする)なんかやめて、 こういう作品こそ、もっと力を入れてたくさんつくっていけばいいのに。

  • kum********

    4.0

    辛い映画。でも観てください。

    辛い映画。たぶん二度と観られない。でもまだ観ていない人には観てほしい作品。以前読んだ死刑執行人の手記を思い出した。そちら側から見た死刑の是非について改めて考えさせられ、執行の場面では思わず正座してしまった。 西島秀俊が刑の執行を知った死刑囚の心情を繊細に演じていて切なかった。「CUT」でも共演している菅田俊が刑務官役で重厚な演技を見せ、物語に深みを与えている。

  • mii********

    4.0

    刑務官のあるべく姿に何を感ずる

    トム・ハンクスの「グリーンマイル」よりも衝撃を受けてしまった・・・。 この『休暇』という作品タイトルが、どれだけの物を含んでいて、どれだけの人々を鑑賞意欲に引き摺りこんでしまうのであろうか。そして眼前にいざなうよもやの映画の中身。 こんな映画は作られてはいけない。 決して興味本位で語られてはならないものなのだろうという事を俺の胃が証明する・・・。 受刑者・金田を演じる西島秀俊の、来ないはずであるその時がきた!その時の身震いするほどの姿を俺は正視できなかった。過去には刑務官と受刑者の関係がニュースになることもあった。映画ではそうとうに綺麗に描かれているものと観てまずは間違いはなかろう。そんな中でも痛いほどに伝わりくる張り詰めた空気。観ようによっては金田に憐れみを抱きかねないが、ちょっと待て、作品に映し出されない彼の犯罪を感じ取らなければこの映画はまともになんか観ることができないんだよ。 金田が死刑囚になったという事実をね。 これほどまでに凄い演技を見せる金田だが、それをもはるかに凌駕する刑務官・平井を演じた小林薫に何を感じたかがこの作品の焦点ではなかろうか。 年次休暇の他に特別に取得できる「休暇」。刑務官がその特別休暇を取得するには刑罰の執行に携わることが条件となる。映画では刑の執行のシーンも映し出されますが、驚きのあまり気付く間もなく事がすすみ・・・・・事が終わった後に身体が震えてくる始末でした。 平井はこれから結婚する一生の伴侶の事だけを考え決断したのでしょう。劇中でも触れている場面ですが、普通ならば祝いの席が待つ者に刑の執行など携わせるはずもないのです。 命を消す事柄の介助の末に、これから新しく生きて行く希望をみいだしていく平井の胸中が悲鳴をあげているのがいたたまれなかった。よくぞこのテーマで映画を作ったものだ。 連れ子となる少年と、ようやくキャッチボールが上手に出来るようになった平井の後ろ姿に、ただ涙してしまうのです。 死刑執行という重きを背景にして、平井という一人の刑務官を通じ、こんなにも細部まで描き出された刑務官のあるべく姿が、強く印象付けられた作品でした。

  • n1j********

    4.0

    ネタバレ素晴らしい役者による考えさせられる作品

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • oze********

    5.0

    ネタバレ心に残る作品です・・・。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • le_********

    1.0

    ネタバレミーティングレベルの脚本とキャスティング

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tjc********

    5.0

    映画から脱線した備忘録

    この映画を観れて良かった。 いや、きっと私のように『男は外で戦って当たり前』的な偏見を持つ人間にとっては、みるべき映画だったのだ。   法の下に許された正義。その判断を下すには、被害者でもなく選ばれた人間。 でも、最期の審判を実行するのは、紛れもなくその現場にいる人間。 その重たい任務を背負った人間の重圧や苦悩は、普通に暮らしている人には想像でしか語ることはできない。 窮地に立たされた時、人は『音』にすら恐怖を覚えるということが伝わってくる。 私はやっと気づいた。 彼らは、命がけなのだ。 少しはわかっている気でいたが、実際はそんなものじゃないのだろう。 どんな仕事でも、一生懸命に打ち込んでいる人は輝いているはず。 だけど、彼らは決して個人が輝いてはいけない中にいる。 私のように、好き勝手に生きてきた人間には理解できない世界。 人の死に立ち会う事で与えられる特別休暇。 『それで長い休みがもらえるなら、良いじゃないか』 本気でそう考える人がいるとはとても思えないが、万が一そんな人がいるのなら、そのような人間にこの仕事は勤まらない。そう思う。 男の人って本気で仕事している。 仕事と家庭は天秤にはかけられない訳だ・・。 そう思えたことが大きな収穫となれた、すばらしい映画。 家での彼は休息の場を欲している。 ごめん。そんな当たり前の事を、いまさら実感できたんだよ。 私個人の思いの中で、間違いなく今年のNO1。 出演している方々の演技も、すばらしかった。 心底身に沁みました。 ありがとう。

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