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memo (2008)

監督
佐藤二朗
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3.27 / 評価:44件

佐藤二朗、おそるべしです。

あのテレビドラマ「電車男」で強烈な印象を残した"佐藤二朗"さんの監督・脚本・出演作。個性派俳優の自伝的映画。

■あらすじ

女子高生の繭子(韓英恵)は事ある毎に何かしらメモをとり続けないといられない衝動に悩んでいた。そんな繭子のベッドにある日、見ず知らずの男(佐藤二朗)が突然潜り込んでいて…。


■相米慎二を彷彿とされる小気味良い小作。


映画の雰囲気は軽くてライト。そして長回しの中にアドリブとも台本ともつかない不思議な芝居か展開していく。そして作品の奥に隠れた人間の心模様が深く刻まれている。
このテイストは初期の相米慎二さんに似ていますね。特に「台風クラブ」など近いのではないかな。
若い頃、苦悩する人との違い、ちょっとした間違いを正したいと言う衝動など一皮むけていくための青春の1ページが佐藤二朗さん自身の実体験を元に見事に集約されている小気味良い作品です。過去の様々な映画をとてもよく研究して自分のものにしてらっしゃると感じました。

今作「memo」は官能シーンなど皆無の爽やかな映画ですが、私個人的にはベルトリッチの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」と同じテーマを感じてしまいました。恐らく間違いないと思います。(?)


■DVDには特典いっぱい!

昨年、佐藤二朗さんの劇団「ちからわざ」も観劇したので、この作品は映画館に観に行こうか迷ったのですが、DVDを待って正解でした。
なぜならメイキング映像が盛りだくさんで映画を見終えた後もとっても楽しめたからです。
「ダウンタウンのガキの使い」でお馴染みのキスおばちゃんや、ピカデリー梅田などの脇役にもクスッとさせられます。


■また観たくなるでしょう。

この映画、かなり潜在的な魅力、いや魔力を秘めていると思います。半年か一年したらまた観てみたくなりDVDを買ってしまうかも。
佐藤二朗、おそるべしです。


■おすすめは…

正直言うと難しいですね。私はとても好きですが一般的なエンタメ映画やドラマが好みの人には向いてないでしょう。佐藤二朗だからといってコントのような笑いを期待してはいけません。
かといってシリアスだけの映画でもないし。そしてゆるすぎでもなく。

「台風クラブ」、「家族ゲーム」、「間宮兄弟」、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」、「エレンディラ」など日常の中の小宇宙や不思議空間がお好きな方にはオススメです!

(エレンディラ好きと結び付けるのは私の個人的な趣味かもw)

詳細評価

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