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memo

memo

106

kumiko

5.0

ネタバレお金をかけた邦画より100倍面白い

テレビ局が大金かけて作る映画程、お金はかかっていないはずです。 しかし、それらより全然面白い。見ごたえ抜群です。 これぞ映画。 何故こんな小さな映画館で上映しているの? 例によって、どんな映画なのか全く知識無く観に行きました。 強迫性障害って病気だったって事も、映画が終わってパンフレットを見て始めて知りました。 最初は、いきなりつかみの笑い。 確かに1分のテスト時間じゃ複雑な漢字の名前の生徒は不利だ。 名前を書く時間も1分に含まれるんだって。 なのでちょっと楽しいコメディかと思った。 見ていくうちに、心の病気の事か、と判るようになる。 でね、その流れが、映画として最高の脚本です。 各場面の説明が一切無い。なんと言うか脚本の本質。 脚本の勉強した人や、映画ドラマ好きならよく判ると思うが、 例えば好きな相手に「好き」って言うのは、駄目駄目の脚本。 日常の全く普通のセリフがそのまま複線になって、やっている行動がつじつまの合う場面になって、見ていると理解できる。 心の病気だとわかったのも、学校帰りにカウンセリングを受けていたから。 これで、この子は真面目にカウンセリングに通っていると判る。 自宅に帰ると、ただいま。と言う。 これで親と不仲じゃないって判る。 ラストかばった女の子から、余計なことをするなコンドーム一個弁償しろと言われるが、 女の子は自分が性病である事を告白し、実はセリフとは裏腹に心を少し開いたと判る。 堤防でmemoを取ろうとしてシャーペンの芯が無いとき母親は自然に自分のペンを貸す。 書いてるmomoは内容が無い。だけどラストは内容のあるmemoで締めくくる。 とにかく、これらの流れが絶妙で一分の隙も無い。 そこに軽いユーモアも交えて上質の映画になっている。 ただ、判らなかった所が一つある。 ラストの駐車場の場面。 私、あのおじいさんが「くしゃおじさん」に見えて、いつ、「くしゃ」するのかな? と思っていたら、主人公の女の子が、「くしゃ」して、おじさんは「くしゃ」しなかった。 パンフレットを見たら「くしゃおじさん」じゃ無かった。ここは考えすぎか。。。

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